2020 Fiscal Year Research-status Report
学際的アプローチによるポリファーマシー発生機序の探求
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19K22790
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
石崎 達郎 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (30246045)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 祐子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (30321871)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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Keywords | 高齢者 / ポリファーマシー / 危険因子 / 性格特性 |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢者の多くは複数の慢性疾患を抱え、ポリファーマシーとなりやすく、ポリファーマシーは高齢社会における健康政策上の重要課題である。ポリファーマシー発生には医学的要因のみならず、心理・行動科学的要因、医療制度的要因等々、多くの要因が寄与していると考えられる。本研究は、①ポリファーマシーの危険因子に関するシステマティックレビュー、②地域在住高齢者を対象とする学際的研究データを用いたポリファーマシー危険因子の分析を実施することで、ポリファーマシーの発生機序を学際的アプローチによって探求することを目的とする。 【研究1】ポリファーマシー危険因子に関するシステマティックレビューの実施 患者側の医学的要因(疾患、要介護状態の有無等)、患者・家族の心理学・行動科学的要因、居住地域における医療資源等の環境要因、処方医師の要因、調剤薬局・薬剤師の要因、医療経済学・医療制度・公衆衛生行政の要因、チーム医療・多職種連携の要因など学際的観点からPubMedを使って文献を検索し、システマティックレビューの対象論文をスクリーニングした。 【研究2】学際的高齢者長期縦断研究データを用いたポリファーマシー危険因子の分析 2010年から取り組んでいる地域在住高齢者を対象とする長期縦断研究「SONIC研究」で得られたデータを使って、ポリファーマシー状態にある者を把握し、その危険因子として性格特性に注目し、男女別に分析した。ポリファーマシーであった者は男性24%、女性27%で、多剤処方に関連していた性格特性は、男性は神経症傾向が高いこと、女性では外向性が低いことであった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ポリファーマシーの危険因子に関する文献検索はPubMedに限定されているが、おおむね順調に進んでいる。また、ポリファーマシーの危険因子の分析についても、横断研究デザインによる分析が順調に進展し、投稿準備に着手している。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の総括として、システマティックレビューとデータ分析で得られた危険因子に関する知見を統合し、学際的アプローチに基づくポリファーマシー対策の枠組みを構築する予定としている。来年度はこれまでに得られた知見に基いて、学際的アプローチに基づくポリファーマシー対策の枠組みの検討を開始する予定である。
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Causes of Carryover |
令和2年11月にアメリカで開催される学術会議に参加する予定としていたが、新型コロナウイルス感染症の流行拡大によって、オンライン開催となったため、海外渡航を見送った。
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