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2020 Fiscal Year Research-status Report

脳腸軸を介し脳を活性化するポリフェノールの探索

Research Project

Project/Area Number 19K22798
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

小林 彰子  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任准教授 (90348144)

Project Period (FY) 2019-06-28 – 2022-03-31
Keywordsロスマリン酸 / 体内分布 / 代謝
Outline of Annual Research Achievements

マウスにロスマリン酸(RA)を経口投与し、投与後12時間まで経時的に血漿および各臓器を採取した。採取した血漿および各臓器に含まれるRAおよびその代謝物であるカフェ酸(CAA)、フェルラ酸(FA)、クマル酸、ヒドロ-m-クマリン酸、ロスマリン酸メチル(RM)をLC-MS/MSを用いて測定した。血漿および臓器抽出液は、脱抱合化酵素(グルクロニダーゼおよびスルファターゼを含む)による脱抱合処理し測定することで、抱合体とアグリコンの総濃度を測定した。また脱抱合処理を行っていないサンプルを測定し、アグリコン濃度とした。血漿および各臓器のホモジナイズ溶液から得られた上清と脱抱合化酵素溶液を混合し、37℃で45分間振盪しながらインキュベートした。その後0.83 M酢酸メタノールを加え、12, 000 ×g、4℃で10分間遠心分離した。得られた上清をMillex-LHフィルターにて濾過し、5 μLを測定に供した。LC-MS/MS は Silex社製の 3200Q TRAPを使用した。本研究で使用したLC-MS/MSにおける、RAおよび代謝物の検出限界濃度の範囲は、10^-5 ~10^-2 μMであった。
血漿中ではRA、CAA、FAのみが検出され、RA濃度が最も高かった。脳ではRAが検出されなかった一方、代謝物が検出された。肝臓ではRA、CAA、FA、およびRMが検出され、RMが最も高濃度で検出された。以上の結果から、RAは経口摂取後、速やかに代謝を受け、存在する化合物は臓器ごとに異なることが明らかとなった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

前年度までに構築したLC-MS/MS分析系を用いて、RA投与後のマウス体内の血中濃度推移および体内分布を明らかに出来た。イメージング質量分析に関しては、想定より予備検討に時間がかかったため、来年度さらに予備検討を進め測定を終える予定である。

Strategy for Future Research Activity

LC-MS/MSにより脳内移行性が推定された代謝物の、脳内における局在性をイメージング質量分析で予備検討した。来年度は、さらに条件検討を進め、RAおよびRA代謝物の脳内移行性および局在性を解析する予定である。

Causes of Carryover

イメージング質量分析の分析が、想定よりも時間を要したため。またコロナ禍で共同研究先に出張し、直に測定することが出来なかったため。

  • Research Products

    (1 results)

All 2021

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] シソ科植物に含まれるロスマリン酸とその代謝物のマウスにおける体内分布解析2021

    • Author(s)
      小松澤 里帆, 平 修, 岡田 憲典, 阿部 啓子, 山田正仁, 小林 彰子.
    • Organizer
      日本農芸化学会2021年度大会

URL: 

Published: 2021-12-27  

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