2022 Fiscal Year Research-status Report
骨格筋細胞に備わっている「筋萎縮抵抗性プログラム」の解明
Project/Area Number |
19K22815
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
近藤 茂忠 大阪公立大学, 大学院生活科学研究科, 教授 (40304513)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2024-03-31
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Keywords | 骨格筋細胞 / 筋委縮 / ストレス / 分化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では骨格筋萎縮の新たな分子機構について、これまで明らかにされてきた筋特異的蛋白質群の分解活性化機構とは異なるメカニズムを探索する。本研究の目的は、骨格筋細胞にもともと備わった筋萎縮ストレス適応能力という新たな視点から筋萎縮の分子機構を明らかにすることである。申請者は、筋萎縮ストレスにより骨格筋細胞特異的な新規の長鎖非コードRNAが誘導されることを明らかにした。本研究では、この新規長鎖非コードRNAが筋萎縮ストレスに対して抵抗性を誘導し、筋萎縮を引き起こさない分子メカニズムを明らかにする。さらに長鎖非コードRNAとホスト遺伝子との関連性から筋萎縮抵抗性獲得の遺伝子プログラムを明らかにする。 2022年度は、各分化段階の骨格筋細胞におけるホスト遺伝子と長鎖非コードRNAの転写スイッチング機構について検討を行った。その結果、筋芽細胞から筋細胞、筋細胞から筋管細胞への分化に伴いホスト遺伝子特異的な転写因子群が活性化してホスト遺伝子の転写が誘導されることを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナ感染症の流行により、研究遂行に想定以上の時間を要したことで2022年度に実施予定であった研究項目のうち一部が遅れたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、筋萎縮ストレス下での骨格筋管細胞におけるホスト遺伝子と長鎖非コードRNAの転写制御機構について明らかにする。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症の流行により研究遂行に想定以上の時間を要したため。2023年度の使用計画は全て試薬類などの消耗品に当てる予定である。
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Research Products
(1 results)