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2019 Fiscal Year Research-status Report

英語談話における学習者の指示表現産出メカニズムの解析:言語・非言語文脈情報の役割

Research Project

Project/Area Number 19K23057
Research InstitutionKyoto University of Foreign Studies

Principal Investigator

宮尾 万理  京都外国語大学, 外国語学部, 講師 (50851002)

Project Period (FY) 2019-08-30 – 2021-03-31
Keywords談話処理 / 指示表現 / 英語学習者
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、第二言語学習者が目標言語で産出する談話の中で登場人物を指し示す際、言語的文脈情報・非言語的文脈情報・またはそのどちらも使用して指示対象の文脈内顕著度を測るのかを調査することである。産出課題の先行研究においては、第二言語学習者は目標言語の母語話者同様に、指示対象の文脈内顕著度を測って適切な指示表現を選択することが報告された。しかし、顕著度がどのような文脈情報を基にして測られるのかまでは調査されていない。言語的文脈情報のみ利用可能となる読解課題では指示表現の好みを見せなかったとする先行研究もあるため、学習者は主に非言語文脈情報に頼る可能性があった。これを追究するため、本研究ではコンピューター上に提示される説明文からの言語的文脈情報と、同じくコンピューター上に提示される絵からの非言語的文脈情報を操作することによって、日本人英語学習者が英語談話産出中に使用する指示表現に違いが出るかを分析する。
当該年度は半年の研究期間しかないため、データ収集と分析を開始することを主な目標としていた。十数名の英語学習者を被験者として募り、第一段階のデータ収集と分析を行った。その結果、学習者は指示対象の文脈内顕著度を測るのに言語的文脈情報も非言語的文脈情報も使用する傾向が見られた。これによると、読解課題を行った先行研究で学習者が特定の指示表現の好みを見せなかったのは、言語的文脈情報を使用しない(できない)からではなく、提示された刺激文など課題そのものに何らかの原因があった可能性がある。
次年度もデータ収集と分析を継続し、疑問へのより明確な答えを追究する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

初年度の研究計画通り、実験に必要な物品を揃え、被験者を募って第一段階のデータ収集を行った。その結果を次年度の学会で発表できるよう、準備中である。

Strategy for Future Research Activity

データ収集と分析を継続して行う。また有識者から助言を得ながら、最終結果を学会や論文で発表する。

Causes of Carryover

所属研究機関において日本人英語学習者を被験者として募ったが、謝金以外の謝礼を希望する者が多かったため。また時間的制約により、研究補助者を探して雇うことが困難であったのと、参加を予定していた学会への出席を断念したため。次年度はさらに被験者を募り、研究補助者を雇ってデータ分析のトレーニングを行い、複数の学会に出席して結果の発表に努める。

URL: 

Published: 2021-01-27  

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