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2023 Fiscal Year Research-status Report

The reception of Taiwanese literature in Hong Kong in the 1970s and 1980s: focusing on the act of literary adaptation.

Research Project

Project/Area Number 19K23078
Research InstitutionChuo University

Principal Investigator

八木 はるな  中央大学, 理工学部, 准教授 (40845806)

Project Period (FY) 2023-02-26 – 2025-03-31
Keywordsセクシュアルマイノリティ / ジェンダー / アダプテーション / 香港 / 台湾 / 中国アイデンティティ
Outline of Annual Research Achievements

香港で、主に1970、1980年代の演劇の状況について、資料調査を行った。その結果、1970年代の香港の演劇界ひいては芸術界で中国の物語が「我々の物語」としてある種再発見されるなか、台湾、あるいは白先勇の物語が選ばれやすいという事実をあらためて確認した。中国の物語へとシフトするという流れを作っていたのは、大きくはイギリス植民政府であるし、実際のアクターとなったのは、当時の青年学生たちであった。彼らの、香港アイデンティティの模索が、いかに台湾の文学の解読と繋がっているかが大まかに見えてきた。今後、さらに整理を進めて、研究会等の報告で成果を発表する予定である。
一方で、白先勇の文学がいかに台湾で読み継がれているか、を香港においてはどうかというテーマとの接続を念頭に置きながら一般向けに伝わりやすい言葉で整理した(業績表の通り)。そのことは、セクシュアルマイノリティをめぐる台湾の言説が、現代香港において、どのように接続され、拡散されているかを考える第一歩となった。その意味で本研究テーマとつながる研究成果であると言える。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本科研費の初年度よりは進行したものの、23年度は大学教育・研究の場に復帰した年だったので、諸事情から、本研究に割いた時間、香港で資料調査できる時間が十分とはいえなかったため。他方で進めている翻訳書にもある程度時間を使う必要があったため。

Strategy for Future Research Activity

まず、上の研究実績で述べた香港資料調査の結果(香港青年演劇界における台湾文学の受容と香港アイデンティティの模索)というテーマで報告論文をまとめる。その上で、香港における他に並行している台湾関連の研究と接続しながら、研究計画に沿って、別の角度から香港文化界における香港アイデンティティと台湾アイデンティティの交錯点を探し、明らかにしたい。国内のみならず、国際学会等でも、より広い視点から研究発表を行いたい。

Causes of Carryover

人件費、謝金の支払いが生じる機会がなかった。次年度は翻訳依頼、調査依頼、ワークショップの開催等を通して、研究仲間に協力を仰ぎたい。

  • Research Products

    (2 results)

All 2024 2023

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 性的多様性描く金字塔 台湾の小説『*ニエズ』の40年 (*論文タイトルは漢字表記)2024

    • Author(s)
      八木はるな
    • Journal Title

      『毎日新聞』

      Volume: 2024年2月11日 Pages: 東京朝刊文化面

  • [Presentation] 白先勇のLGBT小説『ニエズ』の東アジア文化界における受容と変容 (*論文タイトルは漢字表記)2023

    • Author(s)
      八木はるな
    • Organizer
      東方学会令和5年度秋季学術大会シンポジウム「百年の台湾文学」

URL: 

Published: 2024-12-25  

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