2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of Plurilingual Materials for the Team-taught Elementary English Classroom
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19K23092
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Research Institution | Kyoto Notre Dame University |
Principal Investigator |
Daniel Pearce 京都ノートルダム女子大学, 国際言語文化学部, 講師 (40845088)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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Keywords | ALT / 複言語教育 / 小学校 / ティーム・ティーチング / 教材開発 / STEAM |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、ALT(外国語指導助手)の持つ言語リソース(英語、日本語、その他な外国語)を『言語への目覚め活動』等、複言語教育に基づく教授法によりその言語リソースを教育に還元する可能性を追及する。本研究の目的は、①ALTの使用可能な言語リソースを把握する、②学級担任・ALTのニーズ分析を行い、教室内の言語リソースを活かす授業実践の在り方を検討する、③言語リソースを活かすための手引き・教材集データベースを構築する、の三つである。本年度は、 (1) ALTの使用できる言語について、昨年度より継続してデータを分析し、結果をまとめた論文が2本採用されることになった。さらに、9月に福井、10月に岐阜(両方オンライン参加)で行った学会発表をきっかけに、長野県と福井県の現職ALTの協力を得ることができ、オンラインで複数回教材開発の会議と、ALTを対象とする研修会を開催した。 (2) 2020年6月まで京都に滞在していた外国人研究者(Daniele Moore)と別の科研費プロジェクト他の研究協力者ともに、昨年度に引き続き、奈良市、大阪市内の小学校での複言語教育実践の参与観察を行い、投稿論文3本にまとめた。加えて、研究者・現役共有・ALTとの共同研究を通して、複言語教育を含む分野横断的な教授法STEAMについて知的交流を行うことができ、複言語現況教育の意義についての知見を深め、次の研究課題を明確化できた。 (3) 新型コロナウイルスの影響を受けて、当初の研究計画より予定が遅れているが、上記①、②の結果について、すでに複数の査読論文や学会発表ができた上、本研究の最終成果物である教材集データベースの構築を進め、2021年度中に公開する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「研究実績の概要」の項で示したように、新型コロナウイルスの影響を受けて、最終成果物の完成が遅れながらも、本研究の目的の①と②のを複数の学会発表(小学校英語教育学会;Hawaii International Conference on Education)をしたほか、研究論文(言語政策; Contextes et Didactiques; International Journal of Bias, Identity and Diversities in Education)にまとめることができた。研究目的①については予定していた以上にデータを集めることができ、ALTの多言語に関する論文をもう一本執筆中。さらに、今までの研究を通してつながったALTや現役小学校教員とともに複数回のオンラインセミナーを開くことができた。これらのセミナーが研究目的③の達成につながることを期待している。 また、研究目的②について、上述したように、研究協力者とともに授業参与観察などを通して、日本の小学校やティーム・ティーチング授業における複言語教育の可能性とその教育的意義の理解を深めることができた。関連して、関連分野のSTEAM教育まで研究の視野を広げて、複言語教育を通して外国語科と他教科の接続の観点から、ALTの英語以外の言語だけではなく、専門知識を生かす教材の開発に取り組み始めている。当初の計画では海外の複言語教育の実践について調査研究をする予定であったが、その変わりに11月に他の科研費研究者と共に、国際研究集会を開くことによって、複言語教育に関する理解を深めることができた。 一方、研究目的③の最終成果物が遅れているものの、ウェブサイト作成の協力を得ることができ、現段階では公開に向けて教材・手引きをまとめている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度は、ALTおよび学級担任の協力者とともに教材開発を続けて、研究目的③のさらなる充実を図る。研究目的①を達成できているため、研究目的②、③のため、以下の内容を実施する。 まず、研究目的②については、令和2年度に集めたデータの分析を続け、学会(JALT PanSIG; JALT国際大会; AsiaTEFL)発表と投稿論文にまとめる予定である。さらに、協力者とともに現役学級担任とALT向けの研修セミナーを続けて開催する予定である。 研究目的③については、現在までにまとめた成果をまとめながら、複言語教育に基づく授業の意義・進め方・伸ばす能力などを含めたバイリンガル(日本語・英語)手引きを作成し、現役小学校教員とALTが容易にアクセスできるようにウェブサイトによる公開をする。これに加えて、ALTの複数言語・専門性を視野に入れた教材を1)帯活動、2)小単元、3)単元、4)長期プロジェクトに分けて上記のウェブサイトに公開する予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響で令和元年度、2年度に予定していた海外言語教育の実践について調査研究ができなかったため、次年度使用額が生じた。次年度の使用は次の通りである。 ①令和2年度に公開する予定だった教材データベース(ウェブサイト)の作成のため、ウェブサイト構築と教材の翻訳の謝金を計上する。②新型コロナウイルスのよる行動制限等が緩和されれば、国内外開催の学会(International Conference on Sociolinguistics他)発表に充てる。③現在準備中の論文の校正費に支出予定である。
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Research Products
(16 results)