2022 Fiscal Year Research-status Report
視線測定・調査実験による政治情報への接触の測定と理論の再構築-日米比較を通して-
Project/Area Number |
19K23180
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
劉 凌 早稲田大学, 政治経済学術院, その他(招聘研究員) (80844521)
|
Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2024-03-31
|
Keywords | 政治情報選択 / 調査実験 / 政治コミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、人の政治的態度を維持するために鍵となると言われる政治情報への接触過程を着目し、精緻かつ多様な実験的技法を用いて、メディアを相対的に高い信頼を寄せる傾向がある日本人の接触過程とメディアへの不信感が強いアメリカ人の接触過程に違いが見られるかどうかを明らかにすることを目的としている。
2022年度の研究成果として挙げられるのは、以前に実施した本研究課題の一つ根幹を成す調査実験の結果をまとめて論文にし、本分野の有力な国際ジャーナルへ投稿し、R&Rのプロセスを経って、現在minor revisionの結果を得た。現在も修正中で、最終的に公刊できるように頑張っている。また、アムステルダム大学のNai教授とお会いでき、本研究のもう一つ根幹を成す視線測定器を用いる実験の案を定めた。その上で、学内の研究者のみならず、学外の研究者とコラボレーションでき、European Journal of Political Research Political Data Yearbookという学術誌へ寄稿できた。コロナ禍の中で、色々な制約があるにもかかわらず、積極的に研究活動を展開したと言える。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍の中で、色々な制約があるにもかかわらず、積極的に研究活動を展開した。
|
Strategy for Future Research Activity |
2023年度中に、本研究のもう一つ根幹を成す視線測定器を用いる実験を実施し、結果を学会発表などを通して広く公開することを予定している。
|
Causes of Carryover |
コロナ情勢のため、当初計画した視線測定による実験室実験を行うことが難しくなった。使用計画として、当初予定とした視線測定による実験室実験を今年度に実施する。
|
Research Products
(4 results)