2020 Fiscal Year Research-status Report
GPSデータの個人特定化リスクに対する統計手法の開発
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19K23243
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
城田 慎一郎 明治大学, 商学部, 専任講師 (90845918)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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Keywords | GPSデータ / 空間統計 / 匿名化 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までの課題であった、「高次元の共変量や位置情報を持つ場合の空間点過程の高速計算や シミュレーション」に関しては、モデルの表現力を維持しながら、高速に点パターンをシミュレートする方法が考案できている。点過程のシミュレーションに関しては、空間全体に一様に乱数を発生させた上で、点過程の強度関数に応じて、生成した乱数を受容棄却していくが、このステップは並列計算可能であるため、スケーラビリティは保証できる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス対応に伴うオンライン授業対応や家庭の事情などにより、研究時間を十分に確保できていなかった。当初の予定よりやや遅れている。
昨年度までに選定していた近似手法に関しては、プログラムの作成など実装が進んでおり、シミュレーションによる検証も順調である。 モデルの拡張として考えていた「起点・終点点パターンの統計モデル」の本研究への適用に関してはまだ着手できていないので、こちらの検証を急ぎたい。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きコロナによる混乱が予想されるが、現段階までの結果をまとめた論文を執筆し、ジャーナルへの投稿を目指していく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス流行により、海外コンファレンスや共同研究者との打ち合わせが見送りになったため。 状況が不確定であるが、ウィルスの流行がおさまれば、海外コンファレンスでの発表や海外での打ち合わせを考えている。 別の用途としては、計算機リソースの購入や必要に応じてデータ取得に使用する予定である。
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