2022 Fiscal Year Research-status Report
「メイド」から見る米軍統治下沖縄社会の再検討ー女性史の視点に立脚してー
Project/Area Number |
19K23281
|
Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
佐草 智久 日本福祉大学, 社会福祉学部, 助教 (10848542)
|
Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2024-03-31
|
Keywords | メイド / 復帰前沖縄 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、当初の目的であった来沖の上でのインタビュー調査は、インタビュー対象者が万が一感染した場合にリスクの高い高齢者であること、他県から来訪するということ、それ自体が調査対象者に対して強い抵抗感を与えること、そもそも沖縄県が他県に比べて感染者率が高かったことなどもあり、研究代表者が来沖すること自体に困難を伴うこと等から、本来の研究計画を遂行することが出来なかった。そのため、これまでの調査で集めた資料等の整理・分析に充てるとともに、今後の研究計画の立案を行った。 学会発表や論文執筆といった目立った形での研究実績はないものの、これらの活動の成果を次年度以降の発表できるよう、準備を進めているところである。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度も新型コロナウイルス感染拡大に伴い、インタビュー対象者が万が一感染した場合にリスクの高い高齢者であること、他県から来訪するということ、それ自体が調査対象者に対して強い抵抗感を与えることから、当初の目的であった来沖の上でのインタビュー調査は実施できていないばかりか、目途も立っていない。またそもそも沖縄県が他県に比べて感染者率が高かったことなどもあり、研究代表者が来沖すること自体に困難を伴うこと等から、本来の研究計画を遂行することが出来ていない。 加えて、研究代表者の体調不良という不測の事態に際し、本年度は後期以降、研究活動それ自体を中断せざるを得なくなってしまった。
|
Strategy for Future Research Activity |
次年度は最終年度となることや予算残額等を踏まえ、当初の計画を大きく変更する予定である。具体的には、まず、新型コロナウイルス感染拡大前に予備的調査として実施した本土の家政婦紹介所ヘのインタビュー調査の結果を論文という形で発表する。 そのほか、本来の研究課題の中心である復帰前沖縄のメイドについては、文献研究に切り替える。これまで収集・整理・分析したしたメイド関連資料にくわえて、(必要であれば)来沖のうえ沖縄県立図書館や沖縄県公文書館などで補完の文献調査を実施し、成果発表にむけた準備をすすめていきたい。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大による研究計画遂行の遅滞と、研究代表者の体調不良による研究活動の中断による。【今後の研究計画】に記した通りの研究計画に準じて、適宜使用していきたい。
|