2020 Fiscal Year Research-status Report
教育モデルの国際移動メカニズムの検証: EDU-Portを一例として
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19K23287
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高山 敬太 京都大学, 教育学研究科, 教授 (50849411)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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Keywords | 教育行政 / 教育借用 / グローバル化 / 教育協力 / 官民協働 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、2019年度と同様に、コロナ禍により海外渡航が難しい状況であった。そのため、当初予定していたベトナムとエジプトへの渡航を早い段階で諦め、国内での調査を集中的に行うこととした。国内調査においても、東京への移動は極力控えて、Zoomを活用して聞き取りを行った。 具体的には、ベトナムで事業を実施する4社とエジプトで事業を実施する2事業体の関係者から、ならびに、日本型教育の海外展開事業に関わる、文部科学省をはじめとする各省庁の担当者からも聞き取りを行った。ズームを活用したため、費用をかけることなく、しかもかなり効率的に国内での調査を進めることが出来た。聞き取り調査のデータは、すでに文書化してあり、映像としても保管してある。 2021年度も、やり残した国内での調査活動を継続しつつ、コロナの感染状況の改善が見込めるのであれば、当初予定していたベトナムとエジプトでの現地調査も視野に入れたいと考えている。その可否については、本年度の秋ごろまでには判断する予定である。渡航が無理な場合は、ZOOMを使って現地の関係者との聞き取りを試みる予定だが、先方のWIFI環境の問題もあり、実行可能かどうかは未知数である。 また、2021年度は、これまで収集した聞き取り調査のデータを分析して、数本の論文にまとめることを予定している。論文は英語で国際学会誌に投稿する予定である。また、海外でのデータ集めが無理と判断した場合には、さらに国内の事業者をリストアップして聞き取り調査を敢行する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国内の聞き取り調査はおおむね終了している。残る作業は、エジプトとベトナムの現地での聞き取り調査であるが、現在の新型コロナウイルスをめぐる現状を鑑みれば、本年度中の海外渡航は難しい状況にある。最終的には、海外の調査を削除して、国内で集めたデータを中心に研究をまとめることも視野に入れている。
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Strategy for Future Research Activity |
年度内の海外渡航が不可能と判断された場合は、ZOOMを活用して海外関係者への聞き取り調査を試みるが、先方国の脆弱なWIFI環境の問題があり、なかなか難しいのが現状である。WIFI環境の問題に加えて、オンライン上で通訳を交えながら聞き取り調査をすることの技術的な難しさも存在する。海外の関係者の聞き取り調査が難しいと判断された場合には、海外調査を断念し、国内の調査対象者をリストアップして、データ集めを継続することにする。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により予定していた海外調査が不可能となったため、次年度使用額が生じた。また、国内での調査をすべてZOOMにより行うことになった結果、国内の移動が必要なくなったことも要因として挙げられる。本年度は、コロナの感染状況が改善すれば、ベトナムとエジプトでの現地調査を行いたいと考えている。また、年度内の渡航が不可能と判断された場合には、国内の調査を追加して行う予定である。
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