2021 Fiscal Year Research-status Report
教育モデルの国際移動メカニズムの検証: EDU-Portを一例として
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19K23287
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高山 敬太 京都大学, 教育学研究科, 教授 (50849411)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | 教育輸出 / 教育借用 / グローバル化 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度同様コロナ禍にあり、予定していた海外現地調査(ベトナムとエジプト)を敢行することはできなかったが、オンライン環境を駆使することで、日本国内での聞き取り調査をほぼすべて終えることが出来た。研究の成果は2021年度の日本比較教育学会の年次大会(オンライン)でのセッション、京都大学大学院教育学研究科グローバル教育展開オフィスとフィンランドのタンペレ大学のFaculty of Education and Cultureが共同主催したオンラインセミナー(タイトル:The ethics and politics of educational export: Japan and Finland in a comparative perspective)、ならびにオーストラリアのシドニー大学のFaculty of Education and Social WorkのComparative & International Education Research Networkからの招聘を受けて行った講演(対面)において口頭発表する機会を得た。こうした口頭発表の機会を通じて、日本の教育輸出支援事業(EDU-Portニッポン)に向けられる国内外の関心の高さを確認することが出来た。とりわけ、フィンランドやシンガポールで行われている同様の教育輸出支援事業との比較から日本の事例の特徴を検討することの重要性が浮き彫りになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現時点までに、国内での調査を終え、その内容をまとめて2度の口頭発表を行うことが出来た。コロナの状況にありながらも、聞き取りを中心にした調査をここまで進めることが出来たことに一定の満足している。ただ、海外現地調査がまで敢行できてないので、完全に満足できる状態とは言えない。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、これまでの口頭発表の内容を英語の論文にまとめつつ、可能であれば、当初予定していた海外での現地調査を実施する予定である。論文は、二度の口頭発表に共同発表者として参加した大妻女子大学の興津妙子先生との共著で行う予定である。
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Causes of Carryover |
昨年度はコロナ禍により海外での現地調査を敢行することが出来なかった。本年度は、願わくは、後半において、エジプトとベトナムにおける調査を実施したいと考えている。
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