2020 Fiscal Year Research-status Report
特別支援学校若手教師の専門性向上に資する自立活動に係る自主研修
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19K23288
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
内海 友加利 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 助教 (00845232)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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Keywords | 自立活動 / 自主研修 / 特別支援学校 / 若手教師 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、特別支援学校若手教師の自立活動に係る専門性について、自主研修の資源を明らかにするとともに、自主研修に至るまでの過程とその背景要因を明らかにすることを目的としている。 当該年度においては、先行研究の整理を踏まえ、自己研鑽に至るまでのプロセスに着目し、契機となる出来事や研修資源を視点として取り上げ、ロールモデルの理論的背景の検討を行った。若手教師の成長プロセスに関しては、入職後のリアリティ・ショックによる試行錯誤の実践の過程で自分の実践上の課題を自覚化することが指摘されており、特に自立活動においては教員養成、現職研修の性質から関連が深いことが考察された。教師が自身の成長に関わる行動を起こすまでの過程に注目すると、①「契機」として自覚し、②「模索」し(どうしたらよいかの検討・行動を起こすまで)、③「行動」を起こすというプロセスに整理された。また、「資源」が契機と行動の相互関係として位置づき、行動に対する評価とその高度化をもって次なる成長につながっていくサイクルが想定できる。契機や資源となる背景要因として、指導に対する困難さや疑問などの個人内に起こる内面的要因と、子どもや同僚教師との出会いや学校組織風土などの外的要因に整理された。 上述の枠組みを踏まえ、特別支援学校教師に対する半構造化面接を実施し、教師の成長過程に関する語りに基づき自主研修に至るまでの過程とその背景要因を明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、面接調査のデータ収集が十分に行えていない状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえつつ、これまで得られたデータの分析を行うとともに、追加的なデータ収集およびデータ分析を行っていく。 特別支援学校教師の自立活動に関する自主研修の初期プロセスについて、追加的に対象者の同意を得たうえで調整し、Web会議システムを用いるなどオンラインで実施する。得られた結果を学術論文等に公表する予定である。 自立活動に関する若手教師の専門性向上や自主研修に関する現状と課題について、日本特殊教育学会第59回大会への発表等を通して報告および討論を行う予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響で、データ収集の中止や方法の変更が生じた。また日本特殊教育学会第58回大会がWEB開催となったことや、研究協力者との打ち合わせも、WEB会議システムや電子メール等を用いて行った。そのため、これらの活動に支出予定であった旅費が未使用になった。 研究期間を延長したことから、新型コロナウイルスの感染拡大の状況を見ながら、データ収集を実施し、可能となった場合は旅費に充当する。また、日本特殊教育学会第59回大会の参加費及び発表費として執行するとともに、文献的な検討も進めることから、必要な文献資料の購入や必要な消耗品等の購入に充当し、計画的に執行する。
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