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2019 Fiscal Year Research-status Report

高校の過程を通じた学校間進路格差の形成メカニズムの実証的研究

Research Project

Project/Area Number 19K23310
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

山口 泰史  東京大学, 社会科学研究所, 特任研究員 (10846124)

Project Period (FY) 2019-08-30 – 2021-03-31
Keywordsトラッキング / 進路選択過程 / 高校教育改革 / 重要な他者
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、高校生パネル調査データの分析、高校教員へのインタビューの実施・分析を通じて、高校における進路選択過程について実証的に検討し、高校の過程を通じた、進路を中心とした学校間格差の形成メカニズムを解明することを目的としている。
採用初年度に当たる本年度は、(1)文献レビューを進めた上で、(2)高校生の各学年での回答があるパネル調査データの2次分析、(3)インタビューに向けた事前準備をおこなった。
(1)においては、日本の高校階層構造を国際比較の観点からはどのように理論的に位置づけることができるか、また、今日の日本の高校階層構造は、どのような制度的な変遷をたどって成立しているのか、さらに、高校の現場では、どのような進路指導の実践がなされてきたのか、という3つの観点から先行研究をまとめ、本研究の位置づけを整理し直した。
(2)においては、高校生の進路選択過程の類型化、また重要な他者と呼ばれる教師、親が高校生の進路選択にどのように関わっているのかという論点を設定して、それを中心に分析した。これらの分析結果については、次年度の成果発表に向けて、国際学会での発表に申請し、採択を受けた。
(3)においては、(1)や(2)の知見を踏まえて、それらの知見はどのように解釈することができるのか、また実際に学校現場で起きているメカニズムはどのようなものか、さらにそれらの知見はどの程度一般化しうるのか、といった観点から、インタビュー調査をおこなう上での調査設計をおこなった。また、知己の研究者や教員を通じて、インタビュー調査実施の可能性を探った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

新型コロナ(COVID-19)の流行により、上述の(3)にはやや遅延が生じたものの、(1)(2)については上記のように進展がみられ、研究成果の発表に向けて順調に準備を進めているため。

Strategy for Future Research Activity

上述のように、社会情勢による研究遅滞の懸念はあるものの、既にあるデータの分析を中心に、引き続き研究を進めていく。インタビュー調査および成果発表については、社会情勢をかんがみ、慎重に実施の可否およびタイミングを判断する。

Causes of Carryover

当初計画では、本年度の実施を予定していたインタビュー調査だが、調査対象候補との相談の上、年度末もしくは次年度の実施となった。これに加えて、新型コロナ(COVID-19)の流行により、学校が休校となったこともあって、インタビュー実施にかかる諸経費および学会への参加旅費等の執行が、今年度中におこわれなかったため。次年度においては、社会情勢をかんがみてインタビューを実施するが、万が一対面で実施できない場合は、オンライン実施等の可能性を探り、必要に応じてそれにともなう物品購入をおこなう。

  • Research Products

    (2 results)

All 2019

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 高校在学時を起点とするパネル調査における初期標本脱落とバイアスの補正―「東大社研・高卒パネル調査」を事例として―2019

    • Author(s)
      山口泰史
    • Journal Title

      社会と調査

      Volume: 23 Pages: 66-70

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 高校における学習意識・行動の分化はどこから生じるか―高1・高3の2時点データを用いた実証検討―2019

    • Author(s)
      山口泰史
    • Organizer
      日本子ども社会学会第26回大会

URL: 

Published: 2021-01-27  

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