2022 Fiscal Year Annual Research Report
体験的な実習活動を通した情報教育を実現する学習用ツール群と授業モデルの構築と評価
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19K23352
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
長瀧 寛之 大阪大学, スチューデント・ライフサイクルサポートセンター, 教授 (20351877)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | 情報教育 / 学習支援システム / コンピュータ活用教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
国内で開催された研究会や国際会議に参加し,情報教育の授業実践や学習支援ツールの提案の研究に関する情報収集を行った。 合わせて,前年度に引き続き,これまで開発した学習支援ツール群を実際の授業に導入し,継続的な実践検証を行った.2022年度も授業実施大学の方針により,全面オンライン・遠隔授業での実施形態を継続せざるを得ず,学習者の状況が把握しにくいという課題が残ったが,一方で前年度と同一の授業形態ということで,複数年度間の比較が可能な分析データが蓄積された.本年度の途中で研究代表者が所属異動するなどもあり,分析結果のまとめが年度内に間に合わず論文化に至っていないが,現在蓄積されたデータの分析を急いでおり,次年度以降に論文化を行う予定である.
また,遠隔学習形態において学習者が演習内容,特に「汎用アプリケーションを利用した演習」においてつまずきが生じた際の学習者の状況を把握する手段として,ネットワーク環境に過剰な負荷をかけずにコンピュータ上の学習活動を映像として蓄積し、学習サポートに有効活用する仕組みの検討と試作システムの開発を前年度に行ったが,本年度はそのシステムを,実際のいくつかの情報リテラシー授業に適用し,有効性について検証を行った. 構築システムの概要と予備実験の結果について,8月の国際会議にて発表を行った.さらに授業実践データを検証した結果をまとめて10月の国内研究会にて発表を行った.いずれにおいても参加者との意見交換において,本ツールの将来性と実用性について高い評価を得た.なお,論文化においては学習サポートへの有用性を議論するに足るデータの蓄積が更に必要であったことから,意見交換の結果をもとに適用授業の範囲を拡大して実践を行うとともに,有効活用を促すためのシステム仕様変更を随時行った.
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Research Products
(3 results)