2021 Fiscal Year Research-status Report
Inclusion of Others in Multiethnic Society and Reorganizing of State Institutions : The Role of Education For Immigrants and Refugees
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19K23357
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Research Institution | Nagasaki University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
金子 奈央 長崎外国語大学, 外国語学部, 特別任用講師 (60761088)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | 移民 / 難民 / 公教育 / ノンフォーマル教育 / 社会的包摂 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、移民・難民を包摂した国家制度の再編と新しい「寛容」な社会モデルを教育から明らかにすることである。本研究では移民・難民を包摂するかたちで長年社会づくりがなされてきたマレーシアのサバ州を研究対象としている。
2021年度は、2019年度に実施した調査で得たデータの整理、分析を引き続き進めた。第1の課題(サバ社会における包摂と排除の歴史的変遷を明らかにすること)に関する研究成果の一部を、長崎外国語大学の新長崎学研究センター研究集会で発表した。また、2020年度に日本マレーシア学会の年次研究大会にて報告した内容を、日本マレーシア学会『マレーシア研究』第11号の特集としてまとめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスの世界的流行に伴い、マレーシア、インドネシア、シンガポールで予定していた現地調査が2021年度も実施できなかったため
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスの世界的パンデミックにより、本研究課題における現地調査の大半を実施する予定であった2020年以降、マレーシア等での調査ができていないため、2021年度、2022年度と延長申請をし、承認された。2022年度は最終年度となるため、2022年4月以降、マレーシアでは外国人の短期滞在が可能となったため、今年度中に調査を実施する準備を始めている。ただし、今後の状況によっては再度渡航ができなくなる可能性もあるため、現地調査計画は、状況をみながら柔軟に修正、対応していく。ここまでの調査で得た資料や、聞き取りおよび参与観察で得たデータについては、引き続き整理と分析を進め、国際学会、国内学会で研究発表できるよう準備を進めていく。
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Causes of Carryover |
理由:延長 計画:旅費(現地調査)500,000円 物品(資料等)200,000円 人件費(英文校正)80,000円
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