2022 Fiscal Year Research-status Report
社会構造の変化が恩送りの心理的メカニズムに与える影響の検討
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19K23372
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
白木 優馬 愛知学院大学, 教養部, 講師 (90845231)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2024-03-31
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Keywords | 感謝 / 恩送り |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は,これまで明らかにしてきた知見を実験的手法によって再現することで,結果の頑健性を明らかにするとともに,その因果関係について検証する予定であった。しかし,実験環境の整備および参加者のリクルートに問題が生じたため,実験の実施が困難となった。代わりに,予備的な研究によって,恩送りを動機づける感謝感情に関する検討をおこなった。好意の送り手および受け手の認知の非対称性に着目した検討の結果,受け手は送り手の予想以上に感謝を感じていることが明らかとなった。この結果は,恩送りが生じる可能性が,送り手の予想を上回っている可能性を示すものであると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
実験環境の整備ができず,当初予定していた実験を実施できなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
仮説モデルの検証,再現をオンライン調査・実験を通じておこなう。
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Causes of Carryover |
研究の進捗に遅れがあったため,当初予定していた人件費の執行ができなかったため。計画を変更し,クラウドソーシングを用いた実験や調査の実施費用に充てる。
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