2023 Fiscal Year Annual Research Report
社会構造の変化が恩送りの心理的メカニズムに与える影響の検討
Project/Area Number |
19K23372
|
Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
白木 優馬 愛知学院大学, 教養部, 講師 (90845231)
|
Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2024-03-31
|
Keywords | 感謝 / 恩送り / サンクスカード |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は,恩送りに影響する関係性の要因について実験的手法を用いて検討した。実験の結果,職場の関係が流動的であるという認知が,受け手の感謝に影響する可能性が示唆された。一昨年度に実施した横断的な検討から得られた知見と整合的であった。このことは,本研究課題で想定した仮説を一部支持するものであった。すなわち,関係が固定的か流動的かによって,恩送りの生じやすさが異なる可能性が示された。加えて,行為の受け手は,送り手が想像する以上に感謝を感じていることが,昨年度の研究の追試,および発展的な検討からも明らかになった。
|