2021 Fiscal Year Research-status Report
Study for sources of gravity wave over the Southern Andes and the Antarctic Peninsula
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19K23465
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
木暮 優 九州大学, 理学研究院, 学術研究員 (10846786)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | 大気重力波 / 2次波 / 対流圏ジェット / 大気光 |
Outline of Annual Research Achievements |
成層圏突然昇温時の熱圏/電離圏の2次波を調査する予定であったが、本年度は下記に説明する非常に面白い2次波のイベントを発見したため、そちらを優先した。 本年度は、豪国南極基地(Davis)上空の中間県界面付近で観測された2次波のイベントについて研究を行ってきた。この2次波の発生メカニズムは、対流圏ジョットによって発生した1次波が南極海(南緯60度)上空40 km付近で砕破であると考えられる。 豪国基地に設置してあるOH大気光イメージャを用いて大気重力波の観測を行い、再解析データ(MERRA-2)とレイトレーシングモデルを用いて、この重力波がどの地点から伝波してきたのかを調査した。結果、南極海(南緯60度)上空40 km付近から伝波してきていることがわかった。この付近の波源を調べるために、衛星観測(AIRS)を解析した結果、同日に振幅の大きい重力波が存在していることがわかった。この40 km付近の重力波は対流圏ジェットのトラフの風下側に存在したため、ジェット気流を波源とする波と考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実績の概要で説明した通り、研究結果は出ているが論文としてまとめきれていない状態である。論文投稿が遅れているため、上半期のうちに投稿予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
現在執筆している豪国南極基地上空の2次波の論文を出版することが上半期の目標である。それと同時並行で日本の夏季期間の2次波について研究を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
論文出版の遅れ
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Research Products
(9 results)
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[Presentation] Characteristics of gravity wave horizontal phase velocity spectra in the mesosphere over the Antarctic stations, Syowa and Davis.2021
Author(s)
Kogure, Masaru, Takuji Nakamura, Damian J. Murphy, Michael J. Taylor, Yucheng Zhao, Pierre-Dominique Paute, Masaki Tsutsumi, Yoshihiro Tomikawa, Mitsumu K. Ejiri, Takanori Nishiyama
Organizer
the 12th symposium on polar science
Int'l Joint Research
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