2022 Fiscal Year Research-status Report
多層ネットワーク解析に基づく交通システムのリスクマネジメント
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19K23531
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
杉下 佳辰 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 助教 (70845263)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2024-03-31
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Keywords | 航空ネットワーク / ネットワーク科学 / 脆弱性 / 航空連合 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は以下の2つの研究に取り組んだ。 (1)航空連合における効率性と脆弱性の時間的推移を明らかにした。具体的には、スターアライアンス、スカイチーム、ワンワールドの3大航空連合について、各航空連合から航空会社が脱退した場合に航空連合全体に及ぼす影響について、効率性と脆弱性の観点から定量的な評価を行った。 (2)航空ネットワークにおいて、ある空港が閉鎖した場合に代替して利用される空港を特定し、航空ネットワーク全体の頑健性を評価した。これまでの研究では、エッジの重みを考慮しない分析が使われてきたが、本研究ではフライトの頻度をエッジの重みとして考慮した分析を行った。日本の国内航空網に対して手法を適用し、従来手法を用いた場合に誤った結論が導かれうることを示した。本研究成果について、現在論文を執筆中である。また、2023年7月に開催されるATRS 2023でも発表が受理されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は多層ネットワークの典型例である航空連合の効率性および脆弱性を評価することができた。また、脆弱性評価手法について、重み付きネットワーク分析手法を提案し、従来の重みなしネットワーク分析では誤った結論が導かれる可能性があることを示唆できた。これらの成果を踏まえ、おおむね順調に研究を進められていると判断する。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度の研究成果について、現在論文を執筆中である。また、2023年7月に神戸で開催される航空に関する国際会議ATRS 2023での発表が受理されている。会議でフィードバックをもらい、さらに研究を発展させていきたいと考えている。
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Causes of Carryover |
論文執筆に時間がかかっており、当初予定していた論文投稿費および英文校閲費に充てる額を繰り越している。
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Research Products
(2 results)