2020 Fiscal Year Annual Research Report
黄斑ディストロフィー錐体細胞側リスク因子の探索と新規薬剤スクリーニング法の開発
Project/Area Number |
19K23707
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Research Institution | Gifu Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
大津 航 岐阜薬科大学, 薬学部, 特任助教 (50843091)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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Keywords | ライソゾーム / 視細胞 / 光障害 / 錐体細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、1)青色光障害に対する細胞応答反応の解析、2)in vivoのマウス網膜を用いた光障害の病態解析、3)青色光障害に対する保護作用を有する薬物のスクリーニング、の3点について行った。1)については、初年度で明らかになったTranscription Factor EB (TFEB)の核内移行やCLEAR networkを介したライソゾーム関連タンパク質の発現上昇に加え、青色光曝露がmTORの下流経路(S6キナーゼ、S6)に影響を与えることが明らかとなった。2)に関しては、マウス光障害網膜組織切片の免疫染色により、視細胞が位置する外顆粒層を中心とした網膜におけるタンパク質の発現の変化について解析を行い、光障害に対する細胞応答反応が実際の網膜においても認められるのかについて検討を行った。また、in vivoトランスフェクション技術を用いて、視細胞においてTFEBなどのライソゾーム関連因子についてshRNAによるノックダウンを行い、それらによって起こる変化についても解析を行った。3)については、抗酸化作用を有する化合物について検討を行い、それらの化合物が青色光による細胞死やミトコンドリア障害から細胞を保護すると同時に、ライソゾームやmTORシグナル経路に関しても、青色光により生じる異常を減弱させることが明らかとなった。また、眼において最初に光に暴露される組織として角膜に着目し、角膜上皮細胞に対する青色光と紫外線曝露による障害作用とラジカルスカベンジャーによる保護についても検討を行った。
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Remarks |
研究室紹介のWebsiteとして、研究内容や実績について公開している。
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[Presentation] Triterpenoid Nrf2 activator, RS9, promotes LC3-associated phagocytosis of photoreceptor outer segments without p62 induction2020
Author(s)
Shinsuke Nakamura, Yuichi Saito, Tomohiro Yako, Wataru Otsu, Yuki Inoue, Aomi Muramatsu, Yasuhiro Nakagami, Masamitsu Shimazawa, Hideaki Hara
Organizer
ARVO 2020 Annual Meeting
Int'l Joint Research
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