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2021 Fiscal Year Research-status Report

イチヤクソウ亜科で生じた菌従属栄養性進化の定量的な追跡

Research Project

Project/Area Number 19K23762
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

首藤 光太郎  北海道大学, 総合博物館, 助教 (60803723)

Project Period (FY) 2019-08-30 – 2023-03-31
Keywordsイチヤクソウ亜科 / 菌従属栄養植物 / 進化 / 分類
Outline of Annual Research Achievements

一昨年度・昨年度に引き続き,研究対象とする集団の探索を目的とした現地調査(福島県および北海道)を進めた。一部の集団では,葉のサイズの計測やDNAまたは安定同位体比分析のための予備的なサンプリングを行った。新型コロナウイルス感染拡大の影響で今年度も十分な現地調査ができなかったため,分析まで至っていない。このため,再度研究課題の延長を申請した。
昨年度投稿したヒトツバイチヤクソウのレクトタイプ再選定およびその産地に関する報文については,引き続き査読過程を進めた。しかし,この査読過程において新たに,現在世界的に広く受け入れられているイチヤクソウの学名が命名規約上無効であることが明らかになった。学名は生物を研究する上で最も基礎的事項の一つである。将来的な混乱を避けるためには,優先して解決しておく必要があると思われる。解決のためには,文献調査に基づく命名規約上有効に発表された他の学名の探索と,この時に参照された標本の確認が必要である。標本調査は東京大学,東京都立大学等で行うことが妥当であると思われるが,年度内に実施することができなかった。このため,レクトタイプ選定の報文はいまだ受理に至っていない。
また,2021年12月に福島県で行われた東北植物学会第11回大会の公開シンポジウムでは菌従属栄養植物の進化・生理・生態がテーマとなり,演者の一人としてこれまでの研究成果の一部であるイチヤクソウのアルビノ個体の発見について講演を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

昨年度に引き続き新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け,満足な野外調査ができなかった。このためすべての計画に遅れが生じている。

Strategy for Future Research Activity

これまでの研究の遅延は,新型コロナウイルスの感染拡大によって満足な野外調査が遂行できないことによって生じている。感染拡大の影響を受けサンプリング地点の変更を余儀なくされているが,研究計画への大きな変更はない。
ただしこれまでの研究経過によって,新たにイチヤクソウの学名およびタイプ標本を整理する必要が生じている。これらは生物を研究する上で最も基礎的な課題の一つであり,場合によっては優先して解決する必要がある。

Causes of Carryover

新型コロナウイルス感染拡大の影響で満足な調査を遂行できず,次年度使用額が生じた。使用計画に大きな変更はない。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Presentation (1 results) (of which Invited: 1 results)

  • [Presentation] イチヤクソウ(ツツジ科)のアルビノの発見とその研究的価値2022

    • Author(s)
      首藤光太郎,田島裕子,松林順,陀安一郎,末次健司
    • Organizer
      東北植物学会第11回大会公開シンポジウム
    • Invited

URL: 

Published: 2022-12-28  

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