2019 Fiscal Year Research-status Report
Differential roles of RAGE species for renal tubular damages
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19K23941
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
宮川 太郎 金沢大学, 附属病院 集中治療部, 特任助教 (20738207)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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Keywords | RAGE / 急性腎障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、腎臓病が腎不全へ至る病態の解明およびその進展抑制である。その中で、本研究では可溶型RAGEを介した急性腎障害による腎尿細管障害の保護機構を解明することを目指している。これまでに、我々はreceptor for AGE(RAGE)欠損マウスが野生型マウスに比して腎尿細管障害が増強することを明らかにしてきた。 この結果を踏まえ、2019年度は大きく以下2点の研究を行った。第1に細胞培養実験系で、マウス近位尿細管細胞に対して低酸素刺激を加えたあと、可溶型RAGE添加の有無により、炎症性サイトカインや細胞増殖能の変化を比較・確認した。可溶型RAGE添加群において、炎症性サイトカインは低下し、細胞増殖能が改善することが分かった。第2に、野生型マウスおよびRAGE欠損マウスによる急性腎障害モデルに対して可溶型RAGEの投与を行い、腎病理を解析した。得られた結果から、可溶型RAGE投与群は非投与群に比して、腎障害が軽減することが判明した。 以上2点の結果から、可溶型RAGEは急性腎障害による腎尿細管障害、特に障害に対する保護に関与している可能性が示唆された。この結果について、複数の国内学会・研究会(第9回西日本腎臓病研究会、第40回日本炎症・再生医学会、第10回分子腎臓フォーラムおよび第23回日本心血管内分泌代謝学会学術総会)や国際学会(アメリカ腎臓学会)で発表を行い、多くの議論を重ねることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた細胞実験および動物実験を行えたこと、国内外における複数の学会で成果を発表することができたことによる
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Strategy for Future Research Activity |
可能な範囲で分子機序を解析し、論文投稿を行う。
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Causes of Carryover |
概ね使用予定通りの金額であったが、一部の実験で必要な実験動物が少なく済み、その分で端数が生じたため。今年度分と合算して、抗体など各研究試薬の費用や学会発表に際した旅費などに充てる予定である。
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Research Products
(4 results)