2022 Fiscal Year Research-status Report
禁煙に伴う腸内細菌叢を介したHDL機能制御のメカニズムの解明
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19K23986
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
高田 耕平 福岡大学, 医学部, 講師 (50765279)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2024-03-31
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Keywords | 動脈硬化 / 腸内細菌叢 / 生活習慣 |
Outline of Annual Research Achievements |
禁煙による腸内細菌叢変化を当初の本研究の評価項目としていたが、禁煙外来への新型コロナウイルス感染症の影響や禁煙補助薬の出荷停止などから、禁煙前後でのサンプル収集が困難と判断した。そこで喫煙による腸内細菌叢への影響を評価する方針とし、対象集団を特定健診受診者へ変更した。同意取得後の糞便採取と胸部CTにより、腸内細菌叢と冠動脈石灰化の評価を胸部単純CTで行った。中間解析として、618名の糞便検体のうち、喫煙情報を有した315名を対象に、喫煙と冠動脈石灰化の関連性において、腸内細菌叢が与える影響を検証した。Spirochaetes・TM7・Firmicutesといった腸内細菌が喫煙状況と関連しており、現在の喫煙と冠動脈石灰化の関係の28.7%が、一方で禁煙と冠動脈石灰化の関係の4.7%が腸内細菌叢を介している可能性が分かった。 現在は症例登録を進めているのに加えて (目標検体数: 1000例)、液体クロマトグラフィー質量分析法による食物由来の血中コリン代謝産物代謝産物であるTMAO (trimethylamine N-oxide: トリメチルアミンNオキシド)濃度の測定システムの構築を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
上述の通り、新型コロナウイルス感染症や禁煙補助薬の出荷停止による大きな方向性の転換に加え、その後もコロナウイルス感染症の影響で症例登録に大幅な遅延が生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
健診におけるリクルートをこれまで同様に行い、被験者登録をさらに進めていき、研究推進を図る。目標検体数は1000例で、目標検体数到達後に再度解析を行い、学会発表と論文化による報告を行う予定である。
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Causes of Carryover |
研究の遅れによる対象者の登録や解析が遅れたため次年度使用額が生じた。本年度分に関しては現在取り組んでいるTMAO測定等に使用していく予定である。
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