2019 Fiscal Year Research-status Report
保存期CKD患者の冠動脈石灰化における薬剤介入効果予測バイオマーカーの検索
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19K23997
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
土井 洋平 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (30846382)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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Keywords | 血管石灰化 / マグネシウム |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は慢性腎臓病stage 3,4 の患者を対象としたランダム化比較試験で、マグネシウム(Mg)経口投与が冠動脈石灰化の進展を抑制することを報告したが、本研究の目的は、ランダム化比較試験で採取した保存検体(血清・血漿)を用いて、介入前後のバイオマーカー(micro RNAやオステオプロテゲリンなど)を測定し、Mg治療反応性を判別する新規バイオマーカーとなりうるか検討することである。micro RNAの予備的検討として、介入前、介入後(Mg投与群、Mg非投与群別)のpoolした検体を用いて、マイクロアレイによるmicro RNAの網羅的解析を行った。血液検体においてRT PCRによるmicro RNA測定の際には、補正に使用するreferenceが重要となるが、既報と合わせmicro RNA-6090、4516が今回の研究におけるendogenous referenceとなりうることを確認した。オステロプロテゲンリンに関しては8人の血清を介入前後で測定し、介入に関わらず介入後の値がやや上昇する傾向にあることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記の通り検体測定に必要な準備を順調に進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
まずはオステオプロテゲリンに関して、全症例の介入前後の検体測定を行う予定である。micro RNAの測定においてはtargetとなるmicro RNAを既存のデータベース及び予備的検討から絞り込み、RT PCRで全症例の介入前後の検体測定を行う予定であるが、かなりのコストを必要とするため慎重に検討していく予定である。
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Causes of Carryover |
次年度のオステオプロテゲリン及びmicro RNA測定費用として計上するため。
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