2019 Fiscal Year Research-status Report
Role of efferocytosis in intracranial aneurysm rupture
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19K24013
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
宮本 健志 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (80585000)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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Keywords | 脳動脈瘤 / エフェロサイトーシス / アポトーシス |
Outline of Annual Research Achievements |
令和元年度は研究環境の整備、動物や試薬、器具等の購入、データの整理、新規実験計画の立案を行った。当初の予想通り、遺伝子操作によるエフェロサイトーシス不全を起こしたマウス(ノックアウトマウス)では有意に脳動脈瘤破裂が増加していた。ノックアウトマウスと野生型のマウスの血圧を比較したところ、2群間でDOCA誘発性高血圧に有意差はなかった。血圧に関係なく、遺伝子的差異が脳動脈瘤破裂を増加させたと考えられた。エフェロサイトーシス不全は脳動脈瘤破裂を増加させることが示せた。 また、ヒトおよび動物でエフェロサイトーシスを同定し、背景にある分子機構を解明する予定である。血管壁を用いて、免疫組織化学染色や免疫蛍光染色を行っている。過去の文献を参考にして、Cleaved Caspase 3、TUNEL染色を行っているが、特異的反応が得られていない。今後も抗体や染色条件の変更など、至適条件の検討が必要である。また、脳動脈瘤動物モデルでノックアウトマウスと野生型のマウスにおいてRT-PCRを行った。脳血管壁において炎症関連分子を比較したところ、ノックアウトマウスでは炎症関連分子が上昇している傾向にあった。他の関連分子についても検討を進めていく予定である。 実験計画にある他の遺伝子改変マウスを使った実験や阻害抗体を用いた実験については準備段階にある。初期実験の結果が得られた後に、計画を進めていく予定である。 実験結果については、学会発表や論文発表には至っていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
血管壁を用いて、免疫組織化学染色や免疫蛍光染色を行っている。過去の文献を参考にして、Cleaved Caspase 3、TUNEL染色を行っているが、特異的反応が得られていない。今後も抗体や染色条件の変更など、至適条件の検討が必要である。また、脳動脈瘤動物モデルでノックアウトマウスと野生型のマウスにおいてRT-PCRを行った。脳血管壁において炎症関連分子を比較したところ、ノックアウトマウスでは炎症関連分子が上昇している傾向にあった。ELISA等、他の実験手法を用いて検討を進めていく予定である。 遺伝子改変マウスや抗体の入手に時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在までに得られた結果を元に、次の実験に移行する。その他の遺伝子改変マウスを用いて、脳動脈瘤破裂率を比較する。遺伝子改変マウスと野生型のマウスで血管壁の炎症関連分子等を比較する。また、阻害抗体を用いた実験を検討中であるが、前段階としてエフェロサイトーシス不全が起きにくいマウスを用いて脳動脈瘤破裂率を比較する予定である。 遺伝子操作によるエフェロサイトーシス不全を起こしたマウス(ノックアウトマウス)では有意に脳動脈瘤破裂が増加していたが、その分子機構についてRT-PCRや免疫組織染色等で検討を進める予定である。
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Causes of Carryover |
令和元年度は研究環境の整備、動物や試薬、器具等の購入、データの整理、新規実験計画の立案を行った。交付内定が年度半ばであったため、当該補助金の支出に至らなかった。免疫染色や細胞実験関係の物品費に充てた。次年度使用額は翌年度分と合わせて、物品費の購入に充てる予定である。 血管壁を用いて、免疫組織化学染色や免疫蛍光染色を行っている。過去の文献を参考にして、Cleaved Caspase 3、TUNEL染色を行っているが、特異的反応が得られていない。今後も抗体や染色条件の変更など、至適条件の検討が必要であり、試薬等を購入する予定である。 実験計画にある他の遺伝子改変マウスや阻害抗体を入手予定である。
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