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2019 Fiscal Year Research-status Report

FGF-2を用いたインプラント周囲炎に対する新規治療法の基盤構築

Research Project

Project/Area Number 19K24063
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

福場 駿介  東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (50845625)

Project Period (FY) 2019-08-30 – 2021-03-31
Keywordsインプラント周囲炎 / EMD liquid / Polarized β-TCP
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、治療方針についてまだ明確なコンセンサスの得られていないインプラント周囲炎に対する治療法に関して研究を行っている。2019年度に関しては、まずはインプラント周囲炎の治療に用いる生物製剤や骨補填材の検討として、大型動物を用いてEMD liquidとNatural bovine boneを併用した場合のインプラント周囲のOsseointegrationに関する検討を行い、研究成果の報告を行った(Ikawa T, Fukuba S et al. Clin Oral Implants Res 2019.)。本研究結果では、EMD liquidとNatural bovine boneを併用した場合、インプラント周囲の骨造成とOsseointegrationが促進されることが示された。また異なる骨補填材の検討として、大型動物を用いて、分極化したβ-TCPを歯槽骨内に移植した際の影響に関して検討を行い、研究成果の報告を行った(Nohara K, Fukuba S et al. J Biomed Mater Res 2020.)。本研究結果では、分極化を与えた人工骨は、より早期に新生骨への置換することを示した。これらの加えて現在、使用する骨補填材の検討をさらに詳細に行っている。絹糸結紮による実験的インプラント歯周炎に対する様々な骨補填材の炎症抵抗性を比較するため、大型動物を使用し、インプラント周囲炎再感染モデルを用いて研究を進めている。すでに標本採取、micro-CTを用いた形態学的評価まで行っており、今後は組織学的な評価を行う予定である。本年度は、上記のように途中経過で得られたデータに関して論文報告をすることができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

大型動物を用いるため、一度の実験が長期間に渡るため、複数の検討事項を実施する期間は制限されてしまった。インプラント体の費用が高く、研究費を考えると今回の実験デザインの見直しが必要となり、その検討に時間が長くとられた。その間に実施可能な検討事項について研究を進めることができたが、インプラント周囲炎にFGF-2を応用するというところまでは2019年度では到達が難しかった。
実験デザインの再考を行なった上で大型動物実験を行う計画としているが、COVID-19の影響で、動物実験センターの利用が困難となり、その再開を待っている状況である。現在は実験の進捗状況がやや遅れているため、動物実験センターの再開に応じて、早急に動物実験を行うことができるように、動物実験の倫理委員会の承認など可能なことはすでに終えている。

Strategy for Future Research Activity

現在は実験の進捗状況がやや遅れているため、動物実験センターの再開に応じて、早急に動物実験を行うことができるように、動物実験の倫理委員会の承認など可能なことはすでに終えている。これまで行うことができた検討事項の研究内容の分析、論文執筆と並行して、新規実験デザインは固まっている。学会等への参加にて他分野の先生方で研究を行っている研究者も多く知り合うことができたため、先行している研究者の助言も仰ぎながら研究を進めていきたいと思っている。
実験結果については、国内外の学会発表および、国際誌への発表も予定しており、そちらの準備も進めていく。

Causes of Carryover

大型動物を用いるため、一度の実験が長期間に渡るため、複数の検討事項を実施する期間は制限されてしまった。インプラント体の費用が高く、研究費を考えると今回の実験デザインの見直しが必要となり、その検討に時間が長くとられた。その間に実施可能な検討事項について研究を進めることができ、論文執筆まで達成できたものの、インプラント周囲炎にFGF-2を応用するというところまで2019年度では到達が難しかった。
実験デザインの再考を行なった上で大型動物実験を行う計画としているが、COVID-19の影響で、動物実験センターの利用が困難となり、その再開を待っている状況である。現在は実験の進捗状況がやや遅れているため、本来使用する予定だった実験動物購入費や実験消耗品や試薬などの購入が予定より延期している。動物実験センターの再開に応じて、早急に動物実験を行うことができるように、動物実験の倫理委員会の手続きなどはすでに終えている。これまで行うことができた検討事項の研究内容の分析、国内外の学会発表および、国際誌への発表も予定しており、そちらに英文校正費用や学会参加費、論文投稿量なども必要とする。

  • Research Products

    (2 results)

All 2020 2019

All Journal Article (2 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results,  Peer Reviewed: 2 results,  Open Access: 2 results)

  • [Journal Article] Enhanced new bone formation in canine maxilla by a graft of electrically polarized β-tricalcium phosphate2020

    • Author(s)
      Nohara Kohei、Itoh Soichiro、Akizuki Tatsuya、Nakamura Miho、Fukuba Shunsuke、Matsuura Takanori、Okada Munehiro、Izumi Yuichi、Iwata Takanori、Yamashita Kimihiro
    • Journal Title

      Journal of Biomedical Materials Research Part B: Applied Biomaterials

      Volume: - Pages: -

    • DOI

      10.1002/jbm.b.34612

    • Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
  • [Journal Article] Enamel matrix derivative in liquid form as adjunct to natural bovine bone grafting at buccal bone dehiscence defects at implant sites: An experimental study in beagle dogs2019

    • Author(s)
      Ikawa Takahiro、Akizuki Tatsuya、Shujaa Addin Ammar、Fukuba Shunsuke、Stavropoulos Andreas、Izumi Yuichi
    • Journal Title

      Clinical Oral Implants Research

      Volume: 30 Pages: 989~996

    • DOI

      10.1111/clr.13512

    • Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2021-01-27  

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