2019 Fiscal Year Research-status Report
CXCR4を標的とした口腔扁平上皮癌の新規抗腫瘍血管治療法の構築
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19K24094
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
大森 悠加 岡山大学, 大学病院, 医員 (30850424)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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Keywords | 扁平上皮癌 / 口腔癌 / 癌微小浸潤 / 腫瘍血管 / CXCR4 |
Outline of Annual Research Achievements |
CXCR4-SDF1(stromal cell derived factor 1) axisは、血管新生に関与し腫瘍の増殖や生存に寄与することが報告されている。申請者らは臨床検体を用いて口腔の高分化扁平上皮癌にCXCR4を発現する主要血管が存在することを明らかにした。さらに、高分化型ヒト由来口腔扁平上皮癌細胞株(HSC2)をマウスの背部皮下に移植し、CXCR4阻害剤であるAMD3100の腹腔内投与を行い、腫瘍の増殖におけるAMD3100の効果を検討し、さらにコントロール群と組織学的に比較するとともに血管の走行および形態の比較を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初は分化度の異なる口腔扁平上皮癌についてもCXCR4陽性腫瘍血管の分布を検討し、分化度によって血管の分布が異なるか検討を行う予定であったが、口腔の低分化扁上皮癌の臨床検体が不足していたため。
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Strategy for Future Research Activity |
低分化型ヒト由来口腔扁平上皮癌細胞株(HSC3)をマウスの背部皮下に移植し、分化度の異なる腫瘍において、AMD3100による影響が異なるか検討を行う。さらに、 SDF-1, VEGF, CD34, Tie2など組織内での関連因子の局在や組織における分布を検討することで、血管新生におけるCXCR4の役割を検討する。
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Causes of Carryover |
分化度の異なる口腔扁平上皮癌について検討を行えなかったため、組織学的検討に必要な各種抗体や実験器具購入費を使用しなかったので次年度使用が生じたが、次年度、本検討を行うため必要な経費を執行する予定である。
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