2020 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidating the mechanism of barrier function construction by coordination of epithelium and immune cells of periodontal tissue
Project/Area Number |
19K24128
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
池崎 晶二郎 岩手医科大学, 歯学部, 助教 (00849276)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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Keywords | 付着上皮 / Rhoシグナル / セマフォリン |
Outline of Annual Research Achievements |
付着上皮はエナメル質および結合組織と接着し上皮バリアを形成する構造である。このバリア構造の障害は歯周病の病態形成においては重要な起因の一つである。しかし、付着上皮において細胞が細胞間接着装置を維持するメカニズムについて不明な点は多い。本研究の目的は、付着上皮細胞と関連細胞との連携によるバリア機能の構築メカニズムを明らかにすることである。 エナメル上皮とエナメル質の接着には上皮細胞内のRhoシグナルが重要な働きをしていると考えられる。Rhoシグナルを上流で制御するセマフォリンのサブタイプであるSemaphorin4A(Sema4A)、およびその受容体であるPlexinB1がマウス付着上皮において発現していることを組織学的解析により明らかにした。Sema4Aはマウス樹状細胞においても発現していることが知られている。以上のことから、歯周組織においては付着上皮細胞と免疫細胞のそれぞれが発現するSema4Aはオートクライン的に作用して付着上皮におけるバリア機構を構築していることが示唆された。 最終年度には、付着上皮―免疫細胞間におけるバリア構築分子メカニズムをより明らかにするために、マウス付着上皮培養細胞株の作成を試みた。抜去した臼歯の歯頚部から上皮細胞を単離し、候補となる細胞株を作成した。アパタイト処理培養皿に対する接着性や、付着上皮マーカー分子の発現を条件として候補となる細胞株の選別を行った。 今後は本研究課題において作成した付着上皮培養細胞株を用いて1)エナメル質接着タンパク発現増強因子の探索 2)上皮細胞における細胞間接着装置バリア機構解析 3) 粘膜上皮における好中球の遊走機構などの実験計画を予定している。
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Research Products
(1 results)