2020 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K24163
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
小倉 央行 金沢大学, 附属病院, 特任助教 (50846269)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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Keywords | 生活指導 / ビッグデータ / 診療報酬 / チーム医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、診療報酬明細書のビッグデータを用いて、医師・看護師・管理栄養士などを含めたチーム医療による生活指導効果に関するデータ解析を実施する後ろ向き研究である。「糖尿病透析予防指導管理料」に基づいた医療チームによる生活指導を受けた糖尿病性腎症患者での腎代替療法の導入や心血管イベント発生に対する有効性を検証する。 2019年度では、レセプトデータ解析に必要なエビデンスの収集と研究計画書及び解析仕様書の作成を行った。研究計画書では、解析対象集団として糖尿病性腎症患者とし、「糖尿病透析予防指導管理料」及び「腎不全期患者指導加算」に基づく医師・看護師及び保健師・管理栄養士・理学療法士等による患者群(介入群)と、生活指導従来から行われている「外来栄養食事指導料」に基づく栄養指導を受ける患者群(比較対照群)の比較とした。主要評価項目は腎代替療法導入とし、副次評価項目は心血管イベント発生等とした。 2020年度では、作成した研究計画書及び解析仕様書をもとに、東京大学と協議しながら、レセプトデータの抽出を行った。現在、データの整理および解析計画について準備を行っている。 さらに本研究計画に追加して、小規模ながらデータが扱いやすい石川県羽咋市のKDBレセプトデータベースを用いた研究を行っている。当該年度では、データ解析に必要な資料入手及びデータの整理を行った。2021年度中に同KDBレセプトデータを解析する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
診療報酬明細書のデータ整理に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
東京大学との共同研究に加えて、小規模ながら扱いやすい石川県羽咋市のKDBレセプトデータを用いて、慢性腎不全に対する生活指導効果の解析を行う。その解析方法および結果をもとに、東京大学と共同したレセプトデータ解析を進める。解析結果については、学会発表や論文投稿など行う。
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Causes of Carryover |
出張の回数が予定より減少したため、次年度使用額が生じた。研究計画に追加した羽咋市データベースにおける研究に必要に応じて振り分ける予定である。
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