2021 Fiscal Year Annual Research Report
潜在ランク理論を活用したエビデンスに基づく作業機能障害支援プログラムの開発
Project/Area Number |
19K24183
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Research Institution | Kibi International University |
Principal Investigator |
寺岡 睦 吉備国際大学, 保健医療福祉学部, 講師 (60846103)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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Keywords | 作業機能障害 / プログラム開発 / 作業療法介入 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、医療者を対象に作業機能障害の重症度に対応したエビデンスに基づく支援プログラムを開発することであった。 第1に、国内外の作業療法の介入プログラムに関連する先行研究の整理検討を行った。その結果、適切・不適切な作業によって健康状態の変化や幸福感の変化があることが分かった。適切・不適切な作業を整理することで作業機能障害支援プログラムの作業ガイドラインが作成された。 第2に、作業ガイドラインを活用し作業機能障害支援プログラムのプレテストを実施した。結果として、プログラム運用の実際と課題が確認できた。プレテストは作業機能障害を体験している対象者1名に、ベースライン期、介入期、フォローアップ期を通して作業機能障害支援プログラムを実行してもらった。3期の間で3回の面談を実施し、経過を追跡した。介入期終了後には作業機能障害の改善が見られた。しかし、プログラムを実施していく上で記録と報告の管理や、介入期間の離脱に関する課題が明らかになった。 第3に、プレテストでの課題を踏襲した作業機能障害支援プログラムの本試験を実施した。結果として、対象者全員の作業機能障害改善が見られ、フォローアップ期ではその効果が継続していた。本試験は、作業機能障害を体験している対象者4名に、ベースライン期、介入期、フォローアップ期を通して作業機能障害支援プログラムを実施した。3期の間で各3回の面談を実施し、経過を追跡した。プレテストで課題だった記録と報告は、取り組み記録を共有することで問題なく実行出来た。また、介入期間中の離脱も、教育ビデオの作成と視聴により防げた。 これらの研究結果から、作業機能障害の重症度に対応したエビデンスに基づく支援プログラムが開発出来たと考えられる。今後は対象者を増やしプログラム実施していく必要がある。
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Research Products
(8 results)