2022 Fiscal Year Research-status Report
Risk perception on the prophylactic use of stable iodine in mothers living around the Sendai Nuclear Power Plant, Kagoshima Prefecture
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19K24201
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
山田 裕美子 長崎大学, 病院(医学系), 技術職員 (90840215)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2024-03-31
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Keywords | 原子力災害 / 初動対応 / 保健師 / 原子力防災 / 被ばく防護措置 / リスクコミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに原子力発電所周辺に居住する母親の原子力災害時の防護措置のひとつである安定ヨウ素剤服用に関するリスク認知を明らかにした調査を実施している。その結果を受けて、緊急時対応を行う側の保健師の初動対応について調査を行う必要があるとし、今回、原子力発電所立地県の保健師を対象に原子力災害時の初動対応への準備状況及び影響要因について明らかにすることを目的にWebアンケート調査を実施した。保健所・市町村の58施設へ研究参加の依頼を行い、24施設より承諾を得た。研究対象者は352名であり、回答率は24.1%であった。原子力災害発生直後から十分に保健師活動ができると思うかの問いに関して、非常にそうお思う・そう思うと回答したものは0%であり、ややそう思うと回答したものはわずか7.1%であった。また、原子力災害発生時に自分の役割を理解しているものは36.5%であり半数以上が自分の役割を理解できていなかった。原子力災害時の保健師の初動で重要な役割である、住民の避難支援と安定ヨウ素剤服用に関する支援についての回答は、94.2%と、ほとんどの保健師が一般住民の避難支援が十分に行えないと回答、さらに91.6%が安定ヨウ素剤服用に関する相談対応に自信がないと回答した。今後、さらに詳しく解析し、保健師の原子力災害時の初動対応の準備状況および影響要因を明らかにした結果を対象者の所属する自治体や県と共有する予定である。また、学会発表や論文にて調査結果を公表する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ感染拡大の影響で研究対象となる保健師はその対応に追われ、打合せの日程調整や研究開始の承諾を得るまでに長期間を要したため、アンケートの回答までは得られたがその後の解析、論文執筆まで至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
Webアンケートで得られた回答について解析し、原子力発電所立地県の保健師の初動対応に関する準備状況及び影響要因を明らかにする。調査結果は、学会発表及び論文化し公表する。また、結果を基に保健師への教育内容を抽出後、対象自治体にて研修会を実施する。
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Causes of Carryover |
本年度はCovid-19蔓延の状況が影響し、全体的に研究遂行が遅れ、解析・結果の公表まで至らなかった。そのため、参考図書や解析ソフトの購入費及び人件費、論文校正費の支出がなかった。また、対象者と直接対面での会議等が行えず、旅費の支出がなかった。次年度は、調査結果を対象自治体へ報告するための旅費や学会発表を行うための学会参加費や旅費、参考図書購入、人件費、論文校正費、論文投稿費等に使用することを計画している。
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