2019 Fiscal Year Research-status Report
小児患者の早期退院に向けた小児用退院支援スクリーニングシートの妥当性検証
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19K24211
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Research Institution | Tokyo Health Care University |
Principal Investigator |
前田 由紀 東京医療保健大学, 看護学部, 助教 (60848696)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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Keywords | 小児 / 退院支援 / スクリーニングシート / 妥当性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、小児用退院支援スクリーニングシートの妥当性検証を行い、小児医療の現場で活用できる小児用退院支援スクリーニングシートを開発することである。入院中早期から入退院支援が必要な小児患者のふるい分けを可能とする小児用退院支援スクリーニングシートは、入退院支援が必要な患者に、早期に適切な入退院支援介入を可能とさせ、早期退院、受診回数の減少、状態悪化による再入院のリスクを減少させることが可能となる。 在宅医療推進のためには、入院中早期から開始される入退院支援が必要不可欠である。これまで入退院支援を受けることができずに在宅療養となった小児患者は、退院後の受診回数の増加や、再入院となるリスクが高まる (Hollandら, 2014 )と報告されている。また、2018年の診療報酬加算点数見直しにより、入退院支援加算の小児加算が新設された。特に小児患者は、夜間救急受診数の増加についても問題視されており、受診回数の減少につながる患者への適切な入退院支援は必須である。 本研究は、研究協力予定施設にて、小児入院患者に小児用退院支援スクリーニングシートを実際に使用し、長期入院との関連性を判断し、考案した小児用退院支援スクリーニングシートの妥当性を明らかにする予定である。昨年度にすでに2か所の大学の倫理審査を受け、承諾されたため、研究協力予定施設に研究説明のため伺う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19の影響により、研究協力予定施設への研究説明の時期を待っている段階である。施設側の許可が得られれば、すぐに研究説明に伺う予定としている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究協力予定施設から研究実施の許可が得られれば、すぐにでも研究を開始し、当初の計画通り進めていく予定である。しかし、入院患者数がCOVID-19の影響により非常に減少しているため、対象者数が予定どおり確保できない可能性がある。
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Causes of Carryover |
前年度に研究開始を実施する予定であったため、研究実施にかかる費用(封筒代金、用紙代金、インク代金、切手代金等)が発生する予定であった。しかしCOVID-19の影響により研究実施が遅れている状況である。2020年度、研究実施する予定であるため、繰越している状況である。
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