2020 Fiscal Year Annual Research Report
Association between psychological factors such as apathy and frailty among community-dwelling elderly in revitalization phase after the Great East Japan Earthquake.
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19K24218
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
山下 真里 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (80848424)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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Keywords | アパシー / 東日本大震災 / フレイル / コミュニティの再生 / 孤独感 / 地域在住高齢者 / 心理的要因 / リロケーションダメージ |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に実施した郵送調査のデータを用い、フレイルや心理的要因に関する関連分析を行い、学会で報告した。また今年度は、社会活動に参加していないアパシーを呈する人の生活実態、ニーズ、対人ネットワークの構造を把握するため、郵送調査回答者から①アパシー該当、②社会活動不参加、③グループ活動に無関心、以上3つの条件をすべて満たす者545名を抽出した。そのうち、聞き取り調査案内までに死亡した者、調査票に電話番号の記載がなかった者を除く229名を対象に聞き取り調査の依頼を行った。令和2年8月~10月に、聞き取り調査に同意した36名(15.7%)とその家族3名に対し、電話による半構造化面接を実施した。 聞き取り調査の結果、社会参加をしていないアパシーを呈する人の背景には、心身の不調、人と関わりが発生することへの抵抗感、社会参加することに必要性を感じない等の理由があることが明らかになった。一方で、約8割の参加者が社会活動に関する情報を得ていると回答しており、広報や地区便りの内容は把握していることがわかった。また、生活の中での困りごとがないと回答した人は2割程度で、その他の参加者は身体的な問題や経済的な問題、孤独など心理的な問題、(感染症流行や介護で)やりたいことができない、家族等の人間関係など様々な困りごとを抱えていた。しかし、コンボイモデルにより参加者の対人ネットワークを調査したところ、家族を中心とした交流にとどまっており、相談できる人がいない(11.1%)、身近に人はいるが相談はできない(22.2%)など、約3割程度の人が相談できない状況であることがわかった。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Oral health as an opportunity to support isolated people with dementia: useful information during coronavirus disease 2019 pandemic.2021
Author(s)
Ayako Edahiro, Tsuyoshi Okamura, Yoshiko Motohashi, Chika Takahashi, Mika Sugiyama, Fumiko Miyamae, Tsutomu Taga, Chiaki Ura, Riko Nakayama, Mari Yamashita, Shuichi Awata
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Journal Title
Psychogeriatrics : the official journal of the Japanese Psychogeriatric Society
Volume: 21
Pages: 140-141
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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[Presentation] 震災から8年後の被災地における地域在住高齢者の孤独感の関連要因について2020
Author(s)
山下真里, 清野諭, 野藤悠, 菅原康宏, 横山友里, 西真理子, 成田美紀, 秦俊貴, 新開省二, 藤原佳典, 北村明彦
Organizer
日本公衆衛生学会第79回大会
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