2019 Fiscal Year Research-status Report
乳児の安全を創出する妊娠期・地域協働型集団教育プログラムの開発と効果検証
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19K24223
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
本田 千可子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任助教 (80845751)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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Keywords | 傷害予防 / 妊婦 / プログラム評価 / 予防行動 / 集団教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究初年度である本年は、2017-2018年度に実施した比較試験の対象者X区131名に対し、第1子が2歳時点での、自記式質問紙郵送による追跡調査を開始した。 【目的】妊娠期の事故予防集団教育プログラムの長期的効果の検証・評価 【調査項目】ロジックモデルの評価項目に沿い、①事故の有無(病院受診あり/なし、事故の種類、通院・入院の有無)②現在の予防行動の実施状況③事故予防について人と話したことがあるか(積極的関与度)について測定 【現状】2020年9月に郵送調査終了予定。収集したデータについて解析を行い、介入群・対照群を比較する。結果について分析後、対象者へのインタビュー調査結果と合わせて、プログラムのプロセス評価・アウトカム評価を行い、妊娠期の教育プログラム開発に反映させる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画として、追跡調査と並行してインタビュー調査を実施予定であったが、コロナウィルスの影響で対人調査の実施に困難が生じた。状況を見ながら、遠隔でのインタビュー実施について検討中である。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度の研究計画は以下のとおりである ①文献レビュー:傷害予防行動および実施意図の形成に影響する要素を先行研究から抽出する ②インタビュー調査:追跡質問紙調査回答者のうち、プログラム受講群/未受講群からそれぞれ、インタビュー可と回答した者に対し実施。①で抽出された要素を参考に、傷害予防行動に影響を及ぼした要因を聞き取り、プログラムが及ぼした影響について明らかにする。 ③追跡質問紙調査およびインタビュー調査の結果から、妊娠期の教育プログラムが傷害発生および予防行動に及ぼした影響を総合的に評価し、ロジックモデルの再構築を行う。結果は検討委員会で妥当性を検証し、プログラムの修正に反映し完成させる。
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Causes of Carryover |
【次年度使用額が生じた理由】インタビュー調査遅延によって、逐語録テープ起こしや謝礼品購入の費用が発生しなかったため。学会中止により、国内・海外旅費を使用しなかったため。 【使用計画】 次年度は、インタビュー調査を遠隔にて実施する方法を検討中(例:zoomなど)。既にインタビューの内諾を得ている対象者に対し研究説明を行い、調査を遂行し、謝礼および逐語録作成のために研究費を使用予定である。学会については、開催状況を注視しながら、研究成果の発表の場を検討していく。
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