2019 Fiscal Year Research-status Report
ビタミンDの供給経路による運動機能への影響の検討ー地域住民コホート研究ー
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19K24226
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
牧田 和也 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (10843352)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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Keywords | ビタミンD / 紫外線 / 骨粗鬆症 / サルコペニア / 地域住民コホート研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は8月に住民検診を実施した。例年よりも検診者数は少なかったが、本研究の対象となる検体は予定通りの数を得ることができた。住民検診施行において、被検者への侵襲は当初計画通りであり、治療を要するような有害事象は発生しなかった。すでに2019年度の研究対象検体の選定は終了した。運動器検診を行ったものは398名であり、その内65歳以上であったものは208名である。この内屋外での活動時間が一日一時間未満である被検者は約半数であり、これらの被検者をビタミンD非皮膚産生群、屋外での活動時間が一時間以上である被検者をビタミンD皮膚産生群として、血清でのビタミンD値と合わせて皮膚供給群及び経口供給群に分け、運動機能について解析を行う。これらの被検者のFFQによるビタミンD摂取量は平均7.1μgであり、日本の摂取基準である5.5μgは大きく超えていた。 当初計画では各年度ごとにビタミンDを測定する予定であったが、一括で測定する方が研究費用の低減につながるため、2020年度の検体と合わせて測定を行う予定に変更した。従って、現状では本研究のビタミンDに関するデータは未だ解析に至っていない。 2020年度の住民健診からも追加の検体を選定して、その後にビタミンDの計測・解析を行う予定である。ただし、新型コロナウイルスの流行の収束の兆候が見えず、2020年度の検診の実施は現在未定である。検診地域住民や町職員、検診スタッフの安全を最優先し、検診実施を決定する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2019年度・2020年度で住民検診を行い、検体を選定。 その後にビタミンD測定を行う予定である。当初計画では各年度ごとにビタミンDを測定する予定であったが、一括で測定する方が、研究費用の低減につながるため、2020年度の検体と合わせて測定を行う予定に変更した。 ただし、新型コロナウイルスの影響で2020年度の検診が中止となる可能性がある。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度の住民検診(8月)から追加で研究対象検体を選定し、これまでの検体と合わせてビタミンDの測定を行う。 新型コロナウイルスの影響で住民検診が中止となった場合には検体数を減らして解析を行う。
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Causes of Carryover |
当初計画では各年度ごとにビタミンDを測定する予定であったが、一括で測定する方が研究費用の低減につながるため、2020年度の検体と合わせて測定を行う予定に変更した。
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