2019 Fiscal Year Research-status Report
大規模ゲノムコホートによる糖尿病合併症の性特異的遺伝・環境要因の同定
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19K24229
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
大隈 俊明 九州大学, 大学病院, 助教 (20709258)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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Keywords | 性差 / 糖尿病 / コホート |
Outline of Annual Research Achievements |
福岡県内の糖尿病専門施設(16施設)通院中の糖尿病患者5131人について、食事、運動、メンタルヘルス、検査値、治療を含む臨床情報ならびに血液、尿、DNAを収集し、平成23年度までに登録、コホート集団とし、令和元年度は、登録以降継続的に実施している治療状況や合併症(脳心血管障害、腎機能、網膜症、足病変、重症低血糖、骨折、癌、死亡など)の追跡調査を行った。 本年度は、追跡データを用いた前向き研究において、高血糖のみならず重症低血糖も骨折発症リスクの増加と関連し、この関連性には男女差はみられなかったことを報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コホート研究の追跡調査は予定通り行われている。登録時データを用いた横断的解析、、追跡調査データを用いた解析ともに、論文発表、学会発表を順次行っており、本研究はおおむね順調に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度と同様に追跡調査を継続し、環境要因や遺伝要因、合併症の情報を統合したコホートの構築を行い、糖尿病合併症発症率の性差、及び環境因子、遺伝因子の性特異的影響を明らかにする。
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Causes of Carryover |
本年度の研究成果を学会発表行う予定であったが、新型コロナ感染症の影響で中止となったため、計画を変更し、次年度の発表経費に充てることとしたい。
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