2019 Fiscal Year Research-status Report
NICUにおける看護職のための母乳育児支援ラダー試案の作成
Project/Area Number |
19K24237
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
嶋田 あゆみ 北海道医療大学, 看護福祉学部, 助教 (60813087)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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Keywords | NICU(新生児集中治療室) / 母乳育児支援 / 看護職 |
Outline of Annual Research Achievements |
NICUにおける母乳育児支援に特化した能力を明確化・共通化し、NICUの看護職の母乳育児支援ラダーを開発するための基礎資料とすることを研究目的としている。 2019年度は、NICUで働く看護職に求められる母乳育児支援に関する能力について、インタビューガイドを作成し、予備調査として半構成的面接を実施した。インタビューを録音した内容をもとに逐語録を作成し、NICUにおける母乳育児支援に必要な能力に関する内容を抽出し、内容ごとに分類した。それから、インタビュー全体を振り返り、本調査に備えてインタビューガイドを修正した。 今後は、修正したインタビューガイドをもとに、本調査を実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の予定としては、2020年度開始早々に、札幌市を中心とした北海道内の医療機関に面接調査の依頼を行う予定であった。しかし、2020年2月頃からのCOVID-19感染拡大による医療現場の逼迫した状況に鑑みて、医療現場の看護職を対象者とした調査依頼を保留とした。そのため、研究協力者の確保に時間を要している状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究者の所属する地域では、COVID-19感染拡大に伴う緊急事態宣言が2020年5月末に解除された。現在も予断を許さない状況ではあるが、感染防止対策を充分に行いながら、今後は医療現場の看護職に調査依頼を行う予定である。 面接調査の方法として、密閉空間・密集場所・密接場面を避けるため、対面での面接調査の場合には、研究対象者と研究者のソーシャルディスタンスを確保し換気可能な面接場所とする。対面での面接調査が難しい場合には、オンラインを活用した遠隔での面接調査を依頼する。
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Causes of Carryover |
前述した理由により面接調査の依頼が遅れており、面接依頼の書類外注費用や、面接調査に伴う旅費・謝金、逐語録作成の外注費用が生じていないため、当初の予定通りに使用されていない。 今後は、面接調査を実施できるかの検討・判断、それをふまえた計画の再検討を行うとともに、研究計画の実施に必要な経費を再計上する。
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