2020 Fiscal Year Annual Research Report
導出リンパ管・集合リンパ管の作製とリンパ管形成に関わる因子の同定
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19K24252
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
中島 由加里 金沢大学, 保健学系, 助教 (40846680)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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Keywords | 培養リンパ管 / リンパ浮腫 / 脂肪組織由来間葉系幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.3次元培養によるリンパ管作製:脂肪組織由来間葉系幹細胞をC57BL6/Jから単離培養し、細胞積層法を用いて三次元培養にて毛細リンパ管作製を行った。細胞積層法とは、細胞表面にフィブロネクチンとゼラチンをコーティングし、細胞を積層させ、三次元培養を可能にする手法である。昨年度、細胞積層法を用いてリンパ管作製を試みたが、死細胞の割合が多く、これを改善するためにプロトコルの見直しを図った。今年度は、生細胞の割合増加を図るため、カルチャーインサートへの細胞接着率の向上、支持細胞として線維芽細胞との共培養、培地の配合等を検討し、安定してリンパ管が作製できるプロトコルを確立した。 2.リンパ管の立体構造の評価:リンパ管の管腔構造を立体的に観察するため、培養したサンプルをリンパ管内皮細胞マーカーであるLYVE-1の抗体を用いてホールマウント染色を実施し、共焦点蛍光顕微鏡にて観察した。しかしながら、ホールマウント染色では、LYVE-1の非特異的反応が強く、別のリンパ管内皮細胞マーカーであるPodoplaninを用いて立体構造の評価を実施している段階である。 3.導出リンパ管あるいは集合リンパ管の3次元培養:細胞比率、培地の配合等について検討中である。 4.リンパ管形成に関わる因子の探索:リンパ管内皮細胞からmiRNAを抽出し、これを培地に添加することでリンパ管形成が図られるか検討した。現在、具体的な因子を絞り込む段階であるが、市販のリンパ管内皮細胞の生存率・増殖率が悪く、この原因について調べているところである。
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[Journal Article] Novel Hyaluronate Lyase Involved in Pathogenicity of Streptococcus dysgalactiae subsp. equisimilis2020
Author(s)
Nguyen VA, Ogura K, Matsue M, Takemoto N, Mukai K, Nakajima Y, Hoang TL, Iwata Y, Sakai N, Wada T, Hashimoto W, Okamoto S, Ichimura H
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Journal Title
Frontiers in Microbiology
Volume: 11
Pages: 552418
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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