2019 Fiscal Year Research-status Report
Developed a care management implementation scale for elderly people who need home care.
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19K24262
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
金田 明子 横浜市立大学, 医学部, 助教 (30848643)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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Keywords | ケアマネジメント / 在宅 / 要介護 / 高齢者 / エンドオブライフ |
Outline of Annual Research Achievements |
国内外の文献や報告書からケアマネジメントの定義や遂行内容を明らかにした。研究課題である在宅要介護高齢者のケアマネジメント遂行においては、特にエンドオブライフの時期には医療的側面のケアマネジメントが増加すること、現在介護・福祉系の基礎資格を持つ介護支援専門員が約6割を占め、医療的側面に困難を抱えていることから、在宅要介護高齢者のエンドオブライフの時期の遂行に焦準を合わせることとした。そこで国内外の先行文献等から在宅要介護高齢者のエンドオブライフ期のケアマネジメントの概念構造を明らかにした。この結果、在宅要介護高齢者のエンドオブライフ期のケアマネジメントは「在宅要介護高齢者のエンドオブライフ期という長い時間軸の中で、対象者の尊厳ある暮らしと望みの実現に向けて構築されたケアチームが、意思決定支援を通して対象者の望みを共有し、連携して身体面・精神面・スピリチュアル面のアセスメントとケア、情報の共有と伝達を円環的に繰り返しながら提供される良質なチームケアを協働してマネジメントしていくこと」と定義された。概念分析の結果は、論文化し投稿準備段階である。 エンドオブライフの時期にある在宅要介護高齢者のケアマネジメント遂行は介護保険制度下では介護支援専門員が担うと定められているが、実際は在宅要介護高齢者にかかわる様々な職種が、自身の仕事の中でケアマネジメントの要素を行っている。それらの多職種にインタビュー調査を行い、逐語録から要素を抽出しているところである。インタビュー調査についても論文作成中である。また、質問紙調査に向けて準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
以下の内容を進めており、ほぼ計画通りに進んでいる。国内外の文献や報告書からケアマネジメントの定義や遂行内容を明らかにした。さらに在宅要介護高齢者のエンドオブライフ期に焦準を合わせて概念構造を明らかにした。この結果をもとに多職種にインタビュー調査を行い、現場で実践されている要素を抽出しているところである。また、併わせて質問紙調査に向けた準備を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
概念分析、インタビュー結果から、アイテムプールを完成させる。これらから質問紙を検討する。エンドオブライフ期にある在宅要介護高齢者のケアマネジメント遂行尺度の原案を作成し多職種と学識経験者を対象にプレテストを行い、改良し暫定版を作成する。併せて基準関連妥当性を検討するための尺度を検討する。全都道府県を高齢化率で高中低の3群に分けてできた6群から全国病院一覧・各都道府県介護事業所一覧より無作為抽出し、多職種5000名に無記名自記式質問紙調査を行う。一部に対しテスト・再テスト法で再現性を確認する。項目分析(通過率・天井効果・床効果・項目間相関・Good-Poor分析・I-T相関)後、探索的因子分析を行い尺度を完成させる。次に信頼性・妥当性の検証を行う。信頼性をクロンバックのα係数・妥当性を確証的因子分析の適合度指標で検討する。内容妥当性は先行研究と照らして構成概念と一致するかどうかを検討する。基準関連妥当性等は外的基準との関連をPearsonの相関係数を用いて検討する。
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