2023 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of dietary habits for 3 months after birth for the purpose of preventing postpartum depression
Project/Area Number |
19K24273
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Research Institution | Shikoku University |
Principal Investigator |
川端 紗也花 四国大学, 生活科学部, 助教 (40735768)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2024-03-31
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Keywords | 産後うつ / 共分散構造解析 / 因子分析 / ロジスティック回帰分析 / 食事パターン |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度、因子分析により抽出した対象者の産後1~3か月における食事パターンについて先行研究をもとに様々な因子抽出法を適用し、4つの食事パターンを同定、命名した。(①低糖質食パターン、②地中海食パターン、③主菜・副菜中心パターン、④乳・卵パターン) 次にこれらの食事パターンと、対象者のEPDSスコアによる産後うつリスク判定結果から食事と産後うつリスクとの関連を検討した。ここでは各食事パターンの因子得点を、その食事パターンの遵守度とし、EPDSスコアによる産後うつリスク判定結果を従属変数として、ロジスティック回帰分析を行った。遵守度は、因子得点を10分割、全10段階とした。共変量として、先行研究を元に世帯収入、出産経験の有無、分娩方式といった出産関連因子や、産後の睡眠状況や家族によるサポートの有無といった子育て環境因子を用いた。その結果、地中海食低遵守群(Level1)と比較し、中程度の遵守群(Level5)は有意に産後うつリスクオッズが低かった。地中海食パターンにおいては、低い遵守度(Level2~4)、やや高い遵守度の群(Level6~9)についても有意ではないがLevel1群と比較すると産後うつリスクオッズが低い傾向にあった。しかし最も遵守度の高い群(Level10)のみ、Level1群に比べオッズが有意に高かった。他の食事パターンについては、遵守度に比例し産後うつリスクオッズが高かった。 次にAmos・共分散構造解析により先の地中海食パターン遵守度Level1、Level5、Level10の3群間における、摂取食品群のバランスや産後うつリスクへの効果を視覚的に検討した。その結果、有意に産後うつリスクオッズが低かったLevel5群は他群に比べバランスよく各食品群を摂取している傾向にあった。食事パターンの遵守度だけではなく、各食品群の摂取量の偏りについても検討していく必要がある。
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