2019 Fiscal Year Research-status Report
Building health behavior models in daily life to guide the development of just-in-time adaptive interventions
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19K24283
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
金 鎭赫 静岡大学, 情報学部, 講師 (00735095)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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Keywords | Just-in-Time型介入 / 身体活動度 / 心理状態 / モバイルヘルスシステム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日常生活下でスマートフォンやウェアラブルデバイスを用いて取得した健康関連データを実時間でサーバーに蓄積・分析し、健康増進・維持に役立つ健康関連行動(身体活動度)のJust-in-Time型介入法の開発を目的としている。そのため、令和元年度は、1)多次元健康情報をモニタリングする計測システムを構築し、2)本格的な調査開始前の準備として、健康関連行動とそれに関連する要因の関係性について検証を行った。 1)計測システムの構築については、健康関連行動(身体活動、睡眠)とそれに関連する要因を計測しサーバーに蓄積するネットワークを構築した。今後データ収集・介入を行う研究や臨床現場をサポートするモバイルヘルスシステムへの発展・拡張性を念頭に置いて研究を進める。 2)調査準備については、行動的・心理的要因、社会環境的要因などが身体活動とどのような関係性を持っているかを多角的に調べた。特に、先行研究では自明ではなかった気分の悪化と身体活動低下の前後関係について、疲労感(tired)、興味(interested)のような覚醒度(arousal)が低い時は、次の1-2時間の身体活動の上昇と座位時間(sedentary behavior)の減少のような身体活動への悪影響が示された。これは、身体活動のような健康関連行動を介入を行う際は、覚醒度のような心理状態の管理が重要であることを示唆する具体的な研究成果といえる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和元年度は、データ収集の準備として多次元健康関連情報をモニタリングするデータ計測システムを構築した。日常の心理状態や社会環境的要因などの経時変化を計測できるスマホアプリを開発するとともに、行動的変調や生理的反応を計測する機器として加速度計と心拍計を選定した。また、計測したデータを送信・蓄積するサーバーを設置した。 データ計測システムの構築とともに、調査対象、手続き、測定項目を確定し倫理委員会の承認を得た。現在、調査全般や調査フィールドの最終調整を行っており、令和2年度に健常成人100名を対象に調査を開始する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は、日常生活下でスマホやウェアラブルデバイスを用いて取得した健康関連データを実時間でサーバーに蓄積・分析し、状況に応じてフィードバック情報の送信が可能な健康モニタリング管理システムの開発を目的としている。現在、データを計測しサーバに蓄積するシステムの構築が完了しており、そのデータを解析し状況に応じてフィードバックを行うシステムの開発を進める。 また、ユーザーにフィードバックする適切な介入タイミングや内容を決めるための調査を実施する予定である。新型コロナウイルス(COVID-19)の状況を確認しながら慎重に調査を進める予定であり、回収したデータは迅速に解析を行い健康関連行動(身体活動)の改善を目的としたJust-in-Time型介入方法を開発する。
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Causes of Carryover |
本調査の前に20名程度の被験者を対象としたパイロット調査が予定されていたが、謝礼を必要としない被験者を対象として調査を行ったため次年度使用が生じた。この分、本調査の謝礼・費用やデバイスの追加購入に使用する予定である。
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