2020 Fiscal Year Research-status Report
子どもの腸内菌叢の決定因子は何か?-出生コホートによる環境因子の同定
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19K24288
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
玉田 葉月 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (70581403)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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Keywords | JECS / 腸内菌叢 / 食生活 / 子ども |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は「子どもの腸内菌叢の実態把握」ならびに「子どもの腸内菌叢構成に影響を与える外部因子の解明」の2点を主たる目的としている。 1. 子どもの腸内菌叢構成の実態把握 昨年度に引き続き、本研究の対象者であるエコチル調査(環境省「子どもの健康と環境に関する全国調査」)に参加する児童より、次世代シークエンス法による菌叢解析に供するための糞便検体を収集した。2020年度は新型コロナウイルス感染症流行の影響により、当初予定していた対面調査が延期となったが、感染症対策を講じた上で検体回収を行った。収集した検体の菌叢解析(外部検査機関へ委託予定)のための準備を行っている。 2. 子どもの腸内菌叢構成に影響を与える外部因子の解明 腸内菌叢に影響を与える因子の解明のため、食習慣を含む生活習慣、既往歴や出生前後の要因についての情報収集、統計解析のためのデータセットの作成等を行っている。 またさらに、昨年度より継続して、本研究の方法(検体採取、輸送、保存、菌叢解析)についてより詳細な解析を行い、その妥当性について検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の流行により、検体の収集ならびに解析に遅延が生じたため。
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Strategy for Future Research Activity |
収集した糞便検体について次世代シークエンス法による菌叢解析を実施し、子どもの腸内菌叢構成の実態把握ならびにこれに影響を与える外部因子の解明のための統計学的解析を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の流行により、検体の収集ならびに解析に遅延が生じた。今後、引き続き検体の収集を継続し、解析作業を行う。
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