2021 Fiscal Year Research-status Report
慣性センサを用いた日常生活動作における関節負荷の評価法の開発
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19K24326
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Research Institution | Teikyo University of Science & Technology |
Principal Investigator |
小山 優美子 帝京科学大学, 医療科学部, 助教 (00845042)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | 慣性センサ / 関節負荷 / 動作分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、慣性センサを用いた身体運動及び関節負荷の新たな評価法を検討することである。このような動作の評価をより簡便に行えることで、医療現場内外での運動指導に応用が可能となる。 2020年度には、健常学生22名を対象に歩行、起立着座動作、階段昇降等の分析を慣性センサと三次元動作解析装置を用いて実施し、関節モーメント等先行研究において関節負荷の指標とされているパラメータの推定が慣性センサで可能であるか検討した。その結果、矢状面における矢状面の膝関節モーメントを、慣性センサで計測された体幹に対する下腿の相対的な角速度を用いることで推定できることが示唆された。 2021年度は、高齢者における退行性の膝関節疾患とより関連の強い、前額面でのモーメントを推定する方法について検討を行った。若年健常者を対象に足部と腰部にセンサを貼付し、歩行時の前額面のモーメントと、センサによる身体および足部の並進加速度、回転角速度の関連について検討した。その結果、遊脚期中の腰部(身体重心)に対する足部セグメントの左右方向の加速度が前額面でのモーメントと相関関係にある傾向が見られた。矢状面と同様に体幹部のセンサと組み合わせることによって足部の加速度データからも関節負荷の推定が可能であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
高齢者を対象とした計測を行うため、大学周辺の地域包括支援センターに協力を依頼した。しかし、リクルートを予定していた介護予防教室や地域在住高齢者のサークル活動等が緊急事態宣言やまん延等防止措置により中止が相次ぎ、対象者のリクルートが難航している。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、足立区内の介護予防教室や地域在住高齢者のサークルを対象として地域在住高齢者のリクルートを進めていく。また、昨年度までの成果の中で足部に貼付したセンサによる関節負荷の推定が可能であることが示唆された。そのため、本年度は新たにセンサ内蔵の靴を使用して同様に推定が可能か検証を行い、実験室環境外でも可能な関節負荷の推定方法を検討していく。
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Causes of Carryover |
データ収集に遅れが生じており、計測のための消耗品購入に使用する。また、地域在住高齢者の計測に際し、謝金・人件費として使用する予定である。さらに成果発表のための学会旅費として使用する。
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Research Products
(2 results)