2021 Fiscal Year Research-status Report
Documentation of Endangered Languages and Cultures of Northeast India
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19KK0007
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Research Institution | Kobe City University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
林 範彦 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (40453146)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長田 俊樹 総合地球環境学研究所, 研究部, 名誉教授 (50260055)
倉部 慶太 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教 (80767682)
西田 愛 京都大学, 白眉センター, 特定准教授 (90723693)
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Project Period (FY) |
2019-10-07 – 2023-03-31
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Keywords | インド北東部 / チベット・ビルマ諸語 / タイ・カダイ諸語 / ムンダ諸語 / 文化接触 / 少数言語 / ドキュメンテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
周知の通り、2020年3月よりインドでは新型コロナウィルスの感染拡大が起こり、2021年度も一時沈静化の動きもあったが、感染状況が悪化した時期もあり、不安定であった。昨年度の報告と重複する部分があるが、このなか、2020年2月に研究代表者・林と分担者・長田のインド北東部における予備調査およびインド工科大学グワハティ校のPriyankoo Sarmah准教授との研究打ち合わせ、および分担者・西田の東ブータンでの予備調査、研究協力者・村上の1ヶ月に渡るインド北東部での調査を除けば、2021年度に至るまでにおける本格的な現地調査は一切できていない。 他方、2021年度後半においても、外務省の海外渡航情報の基準がレベル2を下回ることがなかった。所属機関の規程では日本国内から出国できる見通しもなく、現地調査の可能性が断たれた状況であった。インド北東部においてもコロナで一部で混乱した状況が続き、オンラインでの調査もままならなかったと言える。 ただし、研究協力者の村上から、インドでの入国については緩和され、また州間の移動ごとのPCR検査が必要とはなるが、調査もできるようになっているとの情報を得ている。 上記のほかでは、年度内に2度、本科研メンバーの研究情報交換会および打ち合わせを行った。またインド側カウンターパートであるPriyankoo Sarmah准教授との研究協力体制の確認を行った。2022年度に行う予定の国際ヒマラヤ言語学シンポジウムの計画について調整を行なった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
これまでインド北東部には研究代表者の林および分担者の長田が赴き、ムンダ諸語のひとつの村を訪れ、研究協力者の村上がヴァイペイ語などの調査を行った。しかし、本格的な言語調査を計画する直前に、インドをはじめ新型コロナウィルスの蔓延が起こり、現地調査が全くできなかった上、その後インド北東部自体の状況が極めて悪化したため。
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Strategy for Future Research Activity |
インド工科大学グワハティ校との学術協定に基づき、アッサム州をはじめとするインド北東部の現地調査を引き続き検討する。しかし、これはインドをはじめとして新型コロナウィルスの感染状況が沈静化していることが前提である。 2022年になって、少し状況が好転し、インド入国が進み始めた。研究協力者の村上は現地の兼ねてからの協力者とのコネクションがあり、すでに予備的な調査を個人で進めており、今後は科研費の枠組みでの調査も開始する。他の分担者も所属する研究機関の出張の条件などを確認しながら、インドおよび周辺地域に入り、現地調査の可能性とその再開を目指す。 このほか、現時点で公開されているデータをもとに、予備的な分析なども行うことを検討する。
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Causes of Carryover |
周知の通り、新型コロナウィルス蔓延の状況下で、インドはおろか、海外出張そのものが外務省の勧告の通り不可能であった。そのため、現地調査および打ち合わせができなかった。しかし、2022年に入り、インドおよび周辺諸国への渡航が緩和されてきており、現地調査やカウンターパートとの打ち合わせのほか、国際会議への参加も可能となる見込みである。次年度使用額としてその支出に当てたいと考える。
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Research Products
(15 results)
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[Book] ムンダ語教本2022
Author(s)
長田俊樹・Madhu Purti
Total Pages
173
Publisher
東京外国語大学アジアアフリカ言語文化研究所
ISBN
978-4-86337-370-9