2022 Fiscal Year Research-status Report
Documentation of Endangered Languages and Cultures of Northeast India
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19KK0007
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Research Institution | Kobe City University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
林 範彦 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (40453146)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長田 俊樹 総合地球環境学研究所, 研究部, 名誉教授 (50260055)
倉部 慶太 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (80767682)
西田 愛 京都大学, 白眉センター, 特定准教授 (90723693)
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Project Period (FY) |
2019-10-07 – 2024-03-31
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Keywords | インド北東部 / チベット・ビルマ諸語 / タイ・カダイ諸語 / オーストロアジア諸語 / 危機言語 / 危機文化 / ドキュメンテーション / フィールド言語学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究実績としては以下の2点に大別されよう。 (1) 現地調査については、研究代表者の林が2023年3月に新型コロナウイルス禍後に初めてインド北東部に入ることができた。カウンターパートであるインド工科大学グワハーティー校(IITG)のPriyankoo Sarmah教授とともアッサム州ティンスキヤ地区に入り、シンポー語とタイパケ語の現地調査を行なった。主として、動物語彙やナラティブの録音データを採集した。また研究分担者の長田はジャールカンド州でのムンダ語の調査を行った。加えて、研究協力者の村上は最も活発にインド北東部での現地調査を進め、ヴァイペイ語をはじめとして、各地でチベット・ビルマ系言語の文法現象の調査とテキスト採集に成功した。 (2) 学会発表やデータ公開についても進んでいる。特に研究分担者の西田は国際会議で2件の研究発表を行い、研究分担者の長田もexpressivesに関する研究発表を行なっている。研究代表者の林はチベット・ビルマ系言語の文法現象の類型的な特徴に関する問題を国際会議やワークショップで講演することができた。また研究分担者の倉部はミャンマー側ではあるが、インド北東部のシンポー語と関係の深いジンポー語の物語について107話分のテキストデータをPARADISECで公開することができた。研究協力者の村上は国内外の学会でインド北東部の社会言語学的な状況に関する報告や、ヴァイペイ語の文法に関する報告を行ったほか、レプチャ語のテキストを公開するなど、豊富な成果を上げることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度までは日本・インド双方ともに現地調査が自由にできる状況になかったが、2022年度に入り、徐々にその状況が改善され、特に2022年8月以降は海外調査も実施されるようになってきた。本研究課題でも研究協力者の村上を中心に、インド北東部でのチベット・ビルマ系言語の現地調査を繰り返し行うことができ、その成果も国際会議等で幾度も発表された。また研究代表者の林も長らく現地調査の機会を伺う状況にあったが、2023年3月にカウンターパートであるインド工科大学グワハーティー校のPriyankoo Sarmah教授とともにアッサム州ティンスキア地区での現地調査を実行することができた。さらに研究分担者の長田もジャールカンド州での調査を行うことができ、研究発表も繰り返し行なっている。研究分担者の西田はこれまでの研究成果を国際学会で発表し、研究分担者の倉部はジンポー語のテキスト整理を順調に進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は研究協力者の村上を中心に、現地調査が展開されたため、新型コロナウイルス禍が生じて以降、最も進んだ一年であったと言える。しかし、まだ十分でない部分もある。例えば、代表者・林および分担者・倉部はインド北東部での現地調査が十分進んでいない。代表者・林は2023年3月にカウンターパートであるインド工科大学グワハーティー校のPriyankoo Sarmah教授とともにアッサム州ティンスキア地区でシンポー語・タイパケ語の予備調査を進められた。これを2023年度は継続して行いたい。 また2023年度はこれまでの成果を国際ヒマラヤ言語学シンポジウム(パリ)で発表する予定であるが、この機会を捉え、海外の研究者と今後の研究連携などの協議を進める。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症がインド国内でも蔓延し、また日本国内の研究機関の海外渡航許可についても2022年度後半になるまで降りることがなかったため、渡航が大きく制限された。本科研はインド北東部への渡航を中心とするもののため、2022年度に実施できなかったインド調査と、成果公開のための学会参加(2023年9月)のための渡航費用が生じる。
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Research Products
(29 results)