2022 Fiscal Year Research-status Report
Creative Writing Education, Literature and Popular Culture in Cold War East Asia
Project/Area Number |
19KK0010
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
吉原 ゆかり 筑波大学, 人文社会系, 教授 (70249621)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有光 道生 慶應義塾大学, 法学部(日吉), 准教授 (30715024)
千葉 洋平 中京大学, 国際学部, 准教授 (30802821)
越智 博美 専修大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (90251727)
吉田 恭子 立命館大学, 文学部, 教授 (90338244)
Larson Michael・William 慶應義塾大学, 法学部(日吉), 訪問講師 (10840184)
西田 桐子 和光大学, 表現学部, 講師 (10961344)
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Project Period (FY) |
2019-10-07 – 2024-03-31
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Keywords | 文化外交 / 創作教育 / 冷戦 / 東アジア / アメリカ研究 / 大衆文化 / 人種 / アーカイブ |
Outline of Annual Research Achievements |
共同調査-有光・越智・西田・ラーソン・吉原: 2023年3月海外研究連携先アイオワ大学訪問、研究集会、資料調査。 個別調査-有光:アメリカ学会(ASA)年次大会において国際委員会主催パネル「Worlding of Blackness: A Global Dialogue」企画・運営(2022年11月)。神戸市外国語大学図書館で「黒人文庫」の調査(2023年3月)。越智:創作科と文学生産、文学研究の連関研究。William Faulkner and Jesmyn Ward 学会にて、現代作家Wardが創作科出身であるという視点から発表(2022年10月)。千葉:第二次世界大戦後の日本に対する米文化政策に関して、一般教養、文学教育、文章構成という側面から調査。シカゴ大学にて、1940年代から60年代を中心に創作科、一般教養、文章構成についての調査(2023年2月)。西田:アイオワ大学とコー大学にて、国際創作プログラム主催者と複数の日本人文学者の書簡や日本の「戦後詩」の英訳に関する多くの新資料発見(2023年3月)。吉田:日英詩人交換プログラム参加、渡英(2022年9月下旬)。複数都市でパフォーマンスプログラムに参加、創作科関係者や詩人と意見交換・協働体制構築。イギリスより詩人が来日、東京と京都で同様のイベント実施(2023年1月)。シアトルでのAssociation of Writers & Writing Program年次大会に参加し、アメリカの創作科の現状について情報収集(2023年3月)。吉原:アイオワ大学創作プログラムに関係した東アジア作家、冷戦期ポピュラー・カルチャーとシェイクスピア、映画と文化冷戦につき調査。ラーソン: Association of Writers & Writing Program年次大会参加、環太平洋文学出版関係者会合に出席(2023年3月)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍のため、海外渡航調査が制限される状況が続いてきたが、本年度については主要海外連携先であるアイオワ大学での研究集会、創作教育に関するアーカイブ調査、創作教育関係者との協働関係構築を行うことができた。アメリカ、イギリスでの学会発表、アーカイブ調査も行うことができた。本年度については、一定以上の成果を成し遂げることができたと自負している。しかしながら、海外での調査を主要な目的とする本研究課題全体計画からすれば、当初計画に比して十分な成果をあげているとまではいえないため、「やや遅れている」とする。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍により、当初予定した計画を十分には実現できなかったため、資金繰り越しを行う。 以下の課題につき、海外アーカイブでの調査を行う。 有光は人種的マイノリティと創作教育について調査。越智は創作科と文学生産、文学研究の連関研究。千葉は、東アジアにおけるI. A. Richardsのベーシック・イングリッシュの影響を精査するとともに、一般教育や高等教育において創作教育が果たした役割について研究。西田はアイオワ大学創作プログラムに関係した日本人作家に関する調査。吉田は、ポール・エンゲルのアイオワ大学赴任以前、オックスフォード大学留学時代の知的文学的交流についての調査、および冷戦期の文芸翻訳についての調査を継続。吉原はアイオワ大学創作プログラムに関係した東アジア作家、冷戦期におけるシェイクスピアとポピュラー・カルチャーについて調査。Larsonは、科学小説(SF)と創作教育プログラムについて調査。
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Causes of Carryover |
海外での調査を主要な目的とした本研究であるが、コロナ禍のため、海外出張による調査を当初計画した通りに行うことができなかった。 使用計画 本研究参加者全員で主要海外連携先であるアイオワ大学アーカイブに出向き、調査を行うほか、個別に以下の海外アーカイブ調査を行う。 有光:人種的マイノリティと創作教育(イリノイ大学)。越智:創作科と文学生産、文学研究の連関(テキサス大学)。千葉:I. A. Richardsのベーシック・イングリッシュの影響、一般教育や高等教育と創作教育(シカゴ大学)。西田:日本人作家と国際PEN(テキサス大学)。吉田:ポール・エンゲルのオックスフォード大学留学時代の知的文学的交流(オックスフォード大学)。吉原:冷戦期におけるシェイクスピアとポピュラー・カルチャー(シェイクスピア・インスティチュート)。Larsonは、科学小説(SF)と創作教育プログラム(カリフォルニア大学)。
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Research Products
(20 results)