2021 Fiscal Year Research-status Report
Competition and Possibilities for Cooperation Between Japan and China Over "One Belt" (Maritime Silk Road)
Project/Area Number |
19KK0038
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
大門 毅 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (80329333)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浦田 秀次郎 早稲田大学, 国際学術院(アジア太平洋研究科), 名誉教授 (10185085) [Withdrawn]
舒 旻 早稲田大学, 国際学術院, 准教授 (20534986)
Mao Caixia 公益財団法人地球環境戦略研究機関, その他部局等, リサーチャー (30813761) [Withdrawn]
野田 真里 茨城大学, 人文社会科学部, 准教授 (90334995)
北野 尚宏 早稲田大学, 理工学術院, 教授(任期付) (20378524)
長辻 貴之 早稲田大学, 政治経済学術院, 助手 (20906135)
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Project Period (FY) |
2019-10-07 – 2024-03-31
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Keywords | 一帯一路構想 (BRI) / 援助競争と協調 / 海のシルクロード / 日中関係 / 自由で開かれたインド太平洋構想 (FOIP) |
Outline of Annual Research Achievements |
アジアの市場(貿易、投資、援助)を巡って、中国と日本は競争関係にあるといわれて久しい。自由競争は厚生経済学の観点から効率敵でありパレート最適解をもたらす一方、過当競争により被供与国・援助国にとっては享受する便益が最適化されていないため、むしろ協調することが望ましいと考えられる。本調査は日中の援助・投資を巡る競争と協調の可能性について、中国の「一帯一路」政策と日本の援助を事例に、北京大学(南南協力学院)と早稲田大学と共同研究を行うものである。2019年度後半に研究会をスタートさせ、すでに、2019年11月に北京大学で日中合同研究会を開催し、同年12月に早稲田大学で研究会を開催した。以降、メーリングリストやTV会議を中心に、研究メンバーで活発な議論を交換している。 2021年度には、日中合同調査チームで東南アジア(インドネシア、カンボジア)を訪問することになっていた。新型コロナウィルスによる渡航規制のため、合同調査の派遣は行うことができなかったものの、計画通り日本側の若手研究者を北京大学に派遣し、日中研究の継続を行うことができた。若手研究者の北京訪問中には、日中間の研究成果を共有することができ、また上海や台湾との研究機関との研究機関との共同セミナーを行うこともできた。 若手研究者は米国コロンビア大学で研究を遂行しており、研究ネットワークは日中に加えて米国を含めた国際展開を視野に進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルスに関する渡航規制、予定していた海外渡航の中止を余儀なくされたため。代替措置としてオンラインによる研究会を実施中。
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Strategy for Future Research Activity |
若手研究者の北京大学派遣について、今年度も実施することを考えている。ただし、受入側(北京大学)の新型コロナ対策及び入国規制が続いているため、派遣先や派遣方法についてはオンラインを駆使するなど工夫を行う必要がある。国際会議においては日中共同研究チームとして発表する予定。
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Causes of Carryover |
コロナウィルスによる渡航規制のため海外調査を実施することができなくなったこと。制限解除になり次第、実施を予定。
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