2019 Fiscal Year Research-status Report
An international collaboration project to reveal psychological mechanisms underlying the alienation of minority groups and to develop policies promoting multi-cultural tolerance
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19KK0063
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
唐沢 穣 名古屋大学, 情報学研究科, 教授 (90261031)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 敬子 名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (10344532)
後藤 伸彦 京都ノートルダム女子大学, 現代人間学部, 講師 (40824959)
鶴田 早織 (塚本早織) 愛知学院大学, 教養部, 講師 (80794073)
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Project Period (FY) |
2019-10-07 – 2024-03-31
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Keywords | 偏見 / 集団間関係 / 社会的少数者 / 異文化間接触 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、10月末に交付申請を行った後ただちに、当初の計画に従って二国間の研究プロジェクトを開始するための準備に取り掛かった。北米拠点・カリフォルニア大学バークリー校・Keltner 教授とは、10月の来日時にすでに行っていた研究打ち合わせをさらに進め、2020年2月には唐沢が現地に赴いてさらに具体的な共同研究計画の立案に当たった。また同月には、同じく北米拠点であるプリンストン大学・Fiske 教授と、ニューオーリンズ市で開催された学会会場にて面談、共同研究体制の構築方法について意見交換を行った。さらに北米地域では、ニューヨーク州立大学 New Palts 校 Assistant Professor・Wice 博士、アルカディア大学・Brown教授と、それぞれ従前より行ってきた研究の成果を論文として公刊することに成功し、今後も本研究課題との関連において共同研究を推進していくことで合意した。 オーストラリでは、メルボルン大学グループとの連携体制を整備した。Bastian 教授らと、外集団排斥に影響をもたらすと考えられる道徳判断に関する研究を継続することを確認している。従前よりの共同研究成果として、すでに1篇の論文公刊を完了、次年度初頭にはさらに1点の共著論文を投稿する予定で、協働は順調である。また Haslam 教授との共同研究のための題材として、外集団の非人間化認知に関する研究を名古屋大学において前進させた。この他メルボルンのLa Trobe大学・Art Stukas 教授との共同研究にも進捗があった。 中国(香港)およびイタリアについては、新型コロナ・ウィルスの感染拡大により、プロジェクト直後より連携に支障をきたす状況となった。ただし香港大学・Chan 准教授とは共著論文の執筆に進捗があるなど、遠隔環境での協働体制を構築しつつある。イタリア・パドヴァ大学のグループとの共同についても、ほぼ同様である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究スタート時は先述のように順調に共同研究体制の整備を進めていたが、新型コロナ・ウィルスの感染拡大により、物理的な移動を伴う人的交流が全く不可能となった。特に、中国・イタリア・アメリカ合衆国など感染の程度が甚大であった地域との共同が計画されているため、2020年度に向けた進捗の見込みにおいても困難が予測される。
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Strategy for Future Research Activity |
いずれの地域についても、新型コロナ・ウィルスの今後の感染状況に関する注意深い見極めが必要である。しかし、遠隔での通信による共同体制の構築に、引き続き努力していく予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナ・ウィルスの感染拡大により、渡航を計画していたイタリア、オーストラリア、香港への出張を取りやめざるを得なかったため。2020年度以降、遠隔での通信環境をいっそう整備するとともに、感染の状況を見極めながら研究交流の計画を立てる。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Explaining illness with evil: Pathogen prevalence fosters moral vitalism.2019
Author(s)
Bastian, B., Vauclair, M., Loughnan, S., Bain, P., Karasawa, M., et al.
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Journal Title
Proceedings of the Royal Society B: Biological Sciences
Volume: 0
Pages: 0
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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