2019 Fiscal Year Research-status Report
Precision Cosmology from the HSC-SSP optical and eROSITA X-ray surveys
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19KK0076
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
岡部 信広 広島大学, 理学研究科, 助教 (00436073)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 聡 国立天文台, 先端技術センター, 教授 (20290885)
田中 賢幸 国立天文台, ハワイ観測所, 准教授 (50589207)
大栗 真宗 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (60598572)
樋口 祐一 近畿大学, 理工学部, 研究員 (60770815)
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Project Period (FY) |
2019-10-07 – 2025-03-31
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Keywords | 観測的宇宙論 / 銀河団 / 弱い重力レンズ / 光学測光観測 / X線観測 |
Outline of Annual Research Achievements |
eROSITAで発見されたX線観測量とすばる望遠鏡HSCサーベイの光学測光観測の観測量の比較を行なっている。今後の研究の発展において重要になる幾つかの基本的な物理量の比較を行なっている。特にX線で発見された銀河団の測光的赤方偏移の測定や、光学測光観測で発見された銀河団のX線光度の測定、弱い重力レンズ効果で発見された銀河団のX線の特徴の調査、またX線銀河団の弱い重力レンズ質量の測定を行なっている。最初の研究ではX線銀河団の赤方偏移を知ることで様々な研究への応用が可能になった。2番目と3番目の研究では銀河団の発見方法の違いによるセレクションバイアスや銀河団固有の物理への理解が深まると期待できる。X線を発する銀河団ガスは衝突系の物質であり、銀河団同士の衝突によるX線光度の増加や、銀河団中心部での冷却による影響を強くうけるため、無衝突系の物質と見なせる銀河や暗黒物質の物理量と比較することにより、構造形成に関する情報が得られると期待される。特に銀河団の個数を使って宇宙論パラメータを制限する上で上記の情報は必要不可欠である。また最後の研究での弱い重力レンズ質量の測定を使って今後宇宙論に応用することができると期待される。すばる望遠鏡の新しい形状測定を現在鋭意行なっており来年度の進展が期待できる。 コロナウイルスで3月にドイツで予定されていた国際会議がキャンセルになり一同を介した大きな議論の場は失われたが、1ヶ月に一回定期的な会議を行なって活発な議論を行なっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナウイルスで互いの国の行き来が難しくなったが、オンラインやメールで議論を通じて研究を進めている。研究が始まった現段階では問題なく遂行している。
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Strategy for Future Research Activity |
当分の間は定期的な会議やメールを通して研究を遂行する。現在行なっている基礎的研究を通して問題の洗い出しや研究の方向性を精査し研究を進めていく。
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Causes of Carryover |
コロナウイルスによって渡航が制限されたため、本来使う予定であった旅費を繰り越すこととなった。コロナウイルスによる状況が変わり次第旅費を使用する。
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Research Products
(1 results)