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2020 Fiscal Year Research-status Report

Evolution of the thermocline in the Indo Pacific Warm Pool during warmer climate phases of the late Neogene

Research Project

Project/Area Number 19KK0089
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

松崎 賢史  東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (50728582)

Project Period (FY) 2019-10-07 – 2024-03-31
Keywords冬季アジアンモンスーン / 表層水温 / 放散虫種
Outline of Annual Research Achievements

1. 北西オーストラリア沖のIODP1 U1483 コアにおいて180試料中の放散虫群集の分析を完了し、放散虫種の早退頻度の変化から過去40万年前から180万年前の間の表層水温の復元を完了した。さらに放散虫の沈澱速度の計算も行いその変化と地球の離心率の変動との比較も行なった。研究成果は地球惑星科学連合に報告した。
2. 今より温暖であった過去500万年前から900万年前の期間において日本海で放散虫種の早退頻度から過去の表層水温の復元を行い、その変動は冬季アジアンモンスーンの強化に制御されていることを解明し、およそ600万年前から790万年前の期間では冬季アジアンモンスーンが強化したことを明確にした。その結果は北米の学術雑誌に報告した。さらに、同海域で冬季アジアンモンスーンの強化時に海洋の微生物の群集にタンオーバーが発生したこととそのタンオーバーは恐らく日本海の栄養塩の供給源が大きく変わった事につながる可能性が高いことも示した。この仮説は現在上級科学雑誌に投稿中(PNAS)。
3. 過去600万年前から790万年前の期間の寒冷化の主要因を調べる為、北西太平洋のODPサイト1208のコア試料の研究も開催した。およそ過去1000万年間における放散虫の群集変動を明確にするため130試料を分析した。現在放散虫種の分類学的な報告書をフランスの学術雑誌に投稿中である。
4. 放散虫種からより良い水温復元を行うためには現在の種分布と水温の変動との相関を正確に知る必要がある。その中で大気海洋研究所の海洋航海に参加した。白鳳丸のKH21-3航海に参加し、さまざまな現生の試料を採取した。
5.さらに正確に放散虫から過去のモンスーンの変動を理解するためには現在の放散虫種の沈澱速度とモンスーンの強度を明確にする必要がある。そこで産業技術総合研究所の板木拓也との協力で東シナ海におけるsediment trapの試料をおよそ50試料の処理を行なった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

放散虫群集と冬季アジアンモンスーン変どの関する研究を現生・更新生・中新世チムレェスに遂行できた事は予想以上の進行であり、研究成果も予想以上の学術レベルの雑誌に出版されました。しかし、コロナウイルスの関係で予想していた国際研究は多少遅れていて、ドイツで行うべくであった分析とサンプリングはまだ遂行できていません。

Strategy for Future Research Activity

本年度の計画は以下になります:
1. IODP1 U1483 コアに関するデータの論文化と学術雑誌に投稿すること。このコアでおよそ1400-1200万年前にオーストラリア沖を制御する天文学的周期が変化したことが明らかになり、およそ400-500万年前には放散虫種は地球の輝度要素の影響を受けていなかったことが明らかになったのでその2点を強調いたします。
2. ODP 1208のコアに関するデータの論文化と学術雑誌に投稿すること。特に私が日本海に行なった先行研究と比較して北太平洋中の中層水の循環の変動を明確にしたい。
3. 白鳳丸のKH21-3航海時に採取したコア試料の処理と放散虫群集の分析をおよそ120試料に行うこと。放散虫のデータを本研究の分担者である久保田博士の有孔虫の地球化学的データと親密に比較する予定である。
4. 東シナ海におけるsediment trapの50試料中の放散虫群集の変動を分析する。

Causes of Carryover

コロナウイルスの関係で本年度もドイツのキール大学での作業および国際会議参加が困難であるため、80万円程度次年度に繰越致します。

  • Research Products

    (3 results)

All 2020

All Journal Article (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results,  Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] An intensified East Asian winter monsoon in the Japan Sea between 7.9 and 6.6 Ma2020

    • Author(s)
      Matsuzaki Kenji M.、Suzuki Noritoshi、Tada Ryuji
    • Journal Title

      Geology

      Volume: 48 Pages: 919~923

    • DOI

      10.1130/G47393.1

    • Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
  • [Presentation] Semi-quantitative attempt in reconstructing the variability of the East Asian Winter Monsoon during the late Miocene.2020

    • Author(s)
      Matsuzaki, K.M.
    • Organizer
      Japan Geophysical Union
  • [Presentation] Monitoring Indonesian Throughflow variability during the Mid Pleistocene Transition (IODP 363 Site U1483)2020

    • Author(s)
      Matsuzaki, K.M., Holbourn, A., Kuhnt, W., Gong, L., Aiello, I.
    • Organizer
      Japan Geophysical Union

URL: 

Published: 2021-12-27  

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